日本コロムビアから出たサイモン&ガーファンクルのベストアルバムにノックアウトされて

アメリカの老舗レコード会社
CBSレコード
(現CBSソニー)は
1968年7月まで
同じく戦前から続く
日本の老舗レコード会社
日本コロムビアを通じて
配給されていた。
今日は
その日本コロムビアの
マスターリング技術
(カッティング技術)が
いかにレベルが高かったか
というお話。

先週入手した日本コロムビアから
1968年5月に発売された
LP盤「ベスト・オブ・
サイモンとガーファンクル」は
とてつもなく素晴らしい
サウンドだった。
艶やかで透明感のある高音
伸びやかな落ち着いた中低音
そこには配給会社移動後の
CBSソニーのLP盤からは
決して感じられなかった
豊かなサウンドが
鎮座していたのだ。
もしかすると全体を包む
デリケートさでは
米盤や英国盤を超えるかも。
「59丁目橋」が早朝の太陽を
浴びてまぶしい!

ピーターパンが開店して
ちょうど1年たった1973年
日本コロムビア本社の
ディレクターさん4名が
大物演歌歌手の宣伝のため
仙台出張なさった際
ピーターパンに寄ってくださった。
今は時効だから
しゃべってしまうけれど
会話の中心はCBSソニーの
技術陣のレベルがいかに低いか
という内容だったと思う。
その当時は赤穂浪士の
お家取りつぶし後の
無念の気持ちを
ぶちまけているんだろうな
くらいに聞き流していたのだが
今回この「ベスト・オブ・
サイモンとガーファンクル」を
手に入れてみて
あのディレクターさん達が
おっしゃっていた意味が
やっとわかったという次第。

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