GETZ/GILBERTO#2 ジョアン・ジルベルトのカーネギー・ホール・コンサート1964のフランス盤

「男と女」のヒットで知られる
ピエール・バルー(仏)は
ジョアン・ジルベルトの
熱狂的なファンで
ジョアンに会いたくて
ブラジルまで3回も
出かけて行ったという。
結局様々な不運が重なり
ピエールがジョアンに
会うことはかなわず
2人ともパスト・アウェイ。
2004年白石で行われた
ピエール・バルーのコンサート
その終演後ピエールから
直接聞いたエピソードのひとつだ。

ピエール・バルーを目の前にし
緊張する僕からの質問
「ジョアン・ジルベルトの
どこが素晴らしいと
お思いですか?」
ピエール・バルーは
音楽全般の話として
「音楽というのは
完璧すぎてもいけないし
また不完全でもいけない
その両者の間を
行ったり来たりする
それがいい音楽なんだと思う」
おおまさにジョアンの音楽
そのものじゃないか!

1964年のグラミー賞
最優秀アルバムに輝いた
「ゲッツ・ジルベルト」
その大ヒットを受け
カーネギー・ホールで開かれた
コンサートのライブ録音盤
ゲッツ・ジルベルト2」を
やっと手に入れた。
今どきどこでも簡単に手に入る
このアルバムがどうして
「やっと」なのか?
それは白石で会った時の
ピエール・バルーの一言
「ゲッツ・ジルベルト2を
買うなら絶対フランスの
ポリドール・レコードから出た
LPじゃなきゃダメだよ
ジョアンの声そしてギターの
音がアメリカ盤に比べて
何倍も生々しいから」
ピエール!
そのお言葉まったくもって
その通りでした。

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GETZ/GILBERTO 2 (LP)
VERVE POLYDOR :POL340 (FR 1966)


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