カテゴリー別アーカイブ: review

CARLA BRUNI/FRENCH TOUCH カーラ・ブルーニのオール・カバー・アルバム

カーラ・ブルーニ(仏)の新作
デヴィッド・フォスター
プロデュースのすべて英語詞の
カバー・アルバム。
カーラのアルバムはハズレが無い。
これまで出した5枚のアルバムは
すべて90点以上の出来だと思う。

デペッシュ・モードの難曲
「エンジョイ・ザ・サイレンス」で
アルバムをスタートさせてるので
挑戦的なアルバムを
イメージしてしまうが
アルバム全体のトーンは
いつも以上に
オーセンティックで
古風な落着いた表情。
収録された新旧の名曲を
挙げていくと
「ジミー・ジャズ」(クラッシュ)
「ミス・ユー」(ストーンズ)
「地獄のハイウェイ」(ACDC)
「パーフェクト・デイ」(ルー・リード)
「ザ・ウィナー」(アバ)等々。

アルバムのハイライトは
やはり「ムーン・リバー」だろう。
オードリー・ヘップバーンの
オリジナルは別格として
あまたあるカバーのなかで
カーラのヴァージョンは
間違いなく最上位にランク・イン。
カーラの歌は嫌味の無い
今どきのパリのラグジュアリーを
感じさせてくれる。
NYソーホーから
マレの窓辺へワープ?

カーラ自身による
1曲ごとのコメントもいい。
「パーフェクト・デイ」について・・
『こんなランドマーク的な曲に
 対して私に何ができるというの?
 私はルー・リードの
 オリジナルより軽い
 パリの石畳の道を歩く
 ワルツのようにしてみたの』

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CARLA BRUNI/FRENCH TOUCH (CD)
VERVE UNIVERSAL : UCCU1556 (JP 2017)

THE BEATLES ビートルズ紙ジャケ16タイトル

2014年に出た
ビートルズの紙ジャケ
(ステレオ・ヴァージョン)が
今日リイシューされました。
「ホワイト・アルバム」の
オープン・トップ・スリーブも
完璧に再現されてます。
唯一の不満は
すべてアップル帯ってところかな。
下のユーチューブですが
この「恋を抱きしめよう」は
アメリカで52年前の今日
発売されたんですよ。

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PARLOPHONE UNIVERSAL:UICY 78517/78531 (JP 2017)

ELBOW/THE BEST OF エルボーの初ベスト盤に収められた「ゴールデン・スランバー」のカバーは最高

エルボーのこのベスト盤
ボーナス・トラックとして
新録音されたビートルズの
「ゴールデン・スランバー」の
カバーは最高。
はっきりいって過去に
ビートルズのカバー曲で
まともなものは皆無だからね。
何万曲もある「イエスタデイ」の
カバーにしてもポールのオリジナルを
超えたものは無いわけだし。
U2とレディオヘッドが合体したような
中途半端なオルタナバンドとして
デビューしたエルボーも
今じゃ押しも押されもせぬ
英国の国民的バンド。
その証拠にジョン・ルイス
(イギリスの「大丸デパート」?)
恒例のクリスマスCMに
「ゴールデン・スランバー」が
使われている。
この1曲があれば
今年のクリスマスは
暖かく過ごせるわねダーリン・・
英国人をそんな気持ちにさせる
必殺のカバー誕生。

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ELBOW/THE BEST OF (2 CD SET)
FICTION POLYDOR :602567243342 (UK 2017)

LCD SOUNDSYSTEM/AMERICAN DREAMLCDサウンドシステムの 再結成アルバム

ジェイムス・マーフィ率いる
LCDサウンドシステムの
再結成アルバムが届いた。
ボウイの遺作「ブラックスター」に
ゲスト・ドラマーとして参加した
ジェイムス・マーフィだが
ボウイのアドバイスにより
LCDサウンドシステムを
再始動させることに。

トーキング・ヘッズの
「リメイン・イン・ライト
1980年」と
ポップ・グループの
「マス・マーダー1980年」
で頂点を極めた
ダンス系ポスト・パンクだが
それから25年後の2005年
LCDサウンドシステムは
ダンス系ポスト・パンクの
新局面を見せ世界中を驚かせた。

再結成アルバムも
基本的なサウンドは変わらない。
でも歌詞は以前より深みを増した。
なにせジェイムス・マーフィが
歌詞作りで目指すレベルは
レナード・コーエンや
ルー・リードなのだから。
その2人のことをうたった
「コール・ザ・ポリス」が
素晴らしい。

この再結成アルバムは
英MOJO誌とUNCUT誌
両誌の2017年ベストアルバム
1位に選ばれてる。

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LCD SOUNDSYSTEM/AMERICAN DREAM (2 LP SET)
SONY :88985456111 (2017 US)

BAXTER DURY/PRINCE OF TEARS バクスター・デュリーの5枚目のアルバム

イアン・デュリーの
「ニュー・ブーツ&パンティーズ」
デラックス・ヴァージョン
(4枚組CD)の再発日に
息子のバクスター・デュリーも
5枚目のアルバムをリリースした。
そもそも
「ニュー・ブーツ&パンティーズ」の
ジャケットに写っていたあの男の子こそ
当時5歳のバクスター・デュリー
なのだ。

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アンニュイな男性歌手ほど
気持ち悪いものはない。
例外はモリッシーと
セルジュ・ゲンズブールくらいなもの。
バクスター・デュリーも
100%アンニュイな男性歌手だが
数少ない「例外」に入れていいと思う。

新作アルバムはいつものように
バクスターのモノローグな歌と
女性コーラスの掛け合いで
進んでいくのだが
これなど死ぬちょっと前の
ゲンズブールのスタイル
そんなことが関係しているのだろうか
バクスター・デュリーは
本国イギリスより
フランスで人気が高い。
来年の春はフランスの都市9か所を
ツアーするらしい。

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BAXTER DURY/PRINCE OF TEARS (LP)
HEAVENLY : PIASL101LP (2017 UK)

DIRTY PROJECTORS 4年ぶりの新作

「ダーティ・プロジェクター」は
デイブ・ロングストレス
(ブルックリン出身)の
ソロ・プロジェクト。
4年ぶりの新作
ジェイムス・ブレイクの
最新作にも通ずる
アンビエント・フォーク。
アルバム3枚しか出していない
ジェイムス・ブレイクが
国際フォーラムAを
満杯にしたって聞いて
ちょっと驚いたけれど
日本の20代から30代の
若い人達の間で
アンビエント・フォークは
大人気なんだね。

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DIRTY PROJECTORS/SELF TITLED (2 LP SET)
DOMONO :WIGLP325 (EU 2017)