マーカス・キングの新作は
デビューした頃の
マーカス・キング・バンド名義に
戻っての発売になった。
スティーブ・ミラーが
ボズ・スキャッグス等
主要メンバーが抜け
たった一人の
オリジナル・メンバーになっても
「スティーブ・ミラー・バンド」と
名乗り続けた気持ちに
近いのかもしれない。
音楽ってのはバンドの
仲間全員がアイディアを
出し合い力を合わせて
作っていくものだという信念が
スティーブ・ミラーにその名称を
使い続けさせたのだと思う。
仲間割れするまでの
ビートルズがそうだったように。
前作はリック・ルービン制作
による「シンガー」
マーカス・キングに焦点を当てた
アルバムだった。
一流ミュージシャンを起用し
マーカス・キングも歌手として
持てる力を最大限に出し切った
傑作だったが
どことなく窮屈さが
アルバム全体を覆っていた。
新作はバンド形式の良さが
よく出たのびのびした気分で
いっぱいだ。
オーバーダビングも
最小限に抑えられ
これぞ「生きた」音楽って感じ。
PS
B面の2曲目
No Room For Blue は
ジョン・レノンの
「女は世界の奴隷か」が
元歌だね・・ヨーコにんまり。
MARCUS KING BAND/DARLING BLUE (LP)
AMERICAN RECORDS REPUBLIC RECORDS:7870886