NICK HAYWARD/WOODLAND ECHOES ニック・ヘイワード19年ぶりのソロ・アルバム

ニック・ヘイワードの
久々の新譜が届いた。
ヘア・カット・ワン・ハンドレッド時代
から変わらないハイセンスな
ニック流ポップン・ロック・
ミュージックが大好き。
どんなシリアスなテーマでも
決して重くならないのが
ポップン・ロック・ミュージック。
その頂点にいるのは
ポール・マッカートニーだが
ビートルズ時代に負けない
名曲を作ろうとするあまり
重く沈んでしまった
現在のポールに比べ
ニック・ヘイワードの
なんと軽やかなことよ。
たぶんニックには
自分の音楽に対する
はっきりとしたヴィジョンが
あるんだと思う。

PS
下のユーチューブ見てよ。
一見若々しく見える
ニック(56歳)だけれど
間違いなく「ニュー・ヘア」だね。
ちょっと!プール・シーンは危険ですよ!

image
NICK HEYWARD/WOODLAND ECHOES (LP)
GLADSOME HAWK RECORDS:GHAWKV001 (2017 UK)

CANNED HEAT CARDBOARD SLEEVE CD REISSUES キャンド・ヒートの名作が紙ジャケ化

1960年代のアメリカは
ブルース・ロック・バンド花盛り。
時代が時代なので
ドラッギーでサイケデリックな
バンドが大部分だったが
キャンド・ヒートはきわめて正統派。
東のポール・バターフィールドに
西のキャンド・ヒート?
ブルース講座的生真面目さが味だった
ポール・バターフィールドに対して
本格的だが西海岸的緩さが
たまらないキャンド・ヒート。

リバティ・レコード時代
(1967年から1973年)の
キャンド・ヒートのアルバムが
紙ジャケ化された。
外れのアルバムは無いね。
ザ・ベアことボーカルの
ボブ・ハイトがバンドの顔だが
エリック・クラプトンや
ピーター・グリーンが
「彼こそ最高の
白人ブルース・ギタリスト」と
称えたギター&ボーカルの
アラン・ウィルソン
(1970年死去)を
忘れちゃいけない。
アランが在籍してた
初期4枚のアルバムは完璧。

PS
映画ウッドストックで
印象的に使われた
キャンド・ヒート最大のヒット曲
「ゴーイン・アップ・ザ・カントリー」
だけどずっとボブ・ハイトが
ボーカルだと思い込んでた。
実はアラン・ウィルソンだったんだね。

image
CANNED HEAT/SELF TITLED THEIR FIRST-WITH MEMPHIS HEAT (10 CD ITEMS)
LIBERTY/POLYDOR : UICY 78381-78392 (JP 2017)

CLAUDE FRANCOIS/SUPER HITS VOL 1 & VOL 2 クロード・フランソワのフランス・フィリップス時代のベスト盤

フランス・ギャルが
10代の「すべて」を捧げた
クロード・フランソワ
彼のフィリップス・レコード時代の
ベスト盤VOL・1と
VOL・2を手に入れた。

クロード・フランソワと言っても
映画「最後のマイウェイ」が
評判になる前は日本ではほぼ無名。
というのも
フランスでは大スターだった
クロード・フランソワも
日本ではフランス・ギャルの
「夢見るシャンソン人形 1965年」の
シングル盤B面に収録された
「ドナドナ」1曲しか
紹介されなかったんだもの。
1960年代の日本ビクターの
男性ディレクター達は
フランスでいくら人気があっても
男性歌手は黙殺。
シルビィ・ヴァルタンの旦那で
当時のフランスで
クロード・フランソワ以上の
人気を誇っていた
ジョニー・アリディーでさえ
無視され続けてた。
というわけで
フランスで初めての
歌って踊れるポップスター
クロード・フランソワの
絶大な人気ぶりは
映画「最後のマイウェイ」で
チェックしてね。

今回ご紹介する
このベスト盤4枚分のLP盤に
収められたほとんどの曲は
イギリスやアメリカの
ポップ・チューンにクロードが
オリジナルのフランス語の歌詞を付け
カヴァ・ヒットさせたもの。
初ヒット「ベル・ベル・ベル」も
エヴァリー・ブラザーズの
「ガールズ・ガールズ・ガールズ」
ビートルズの「抱きしめたい」も
入ってる。

クロード・フランソワの
大ヒット「いつものように」は
逆にフランク・シナトラが
「マイウェイ」としてカヴァした。
実は「いつものように」の出だし部分は
「パクリ」で原曲は1965年の
イタリア・サンレモ音楽祭で
2位のなったウィルマ・ゴイチの
「花咲く丘に涙して」
名曲は再構築され続ける運命って
ことだろうけれどもそれ以上に
ミュージック・ビジネスマンとしての
クロード・フランソワのタフさに感銘。

image
CLAUDE FRANCOIS/SUPER HITS VOL 1 & 2 (2 LP SET X 2)
PHILIPS : 6680 260/6680 270 (FR 1973/1974)

JOHN TRUDELL/AKA GRAFITTI MAN ジョン・トゥルーデルとジェシィ・デイヴィス

アメリカにあって
日本にないもの
それは
レコード化された
ポエトリー・アルバム。
1960年代後期から
1970年代にかけて購読してた
アメリカのレコード・カタログ
「シュワン」には
毎月驚くほど沢山の
ポエトリー・アルバムが載っていた。

1986年に出た
ネイティヴ・アメリカンの詩人
ジョン・トゥルーデルと
伝説のギタリスト
ジェシィ・デイヴィスの
共演アルバム(カセット)は
ジェシィ・デイヴィス・ファンにとって
どうしても欲しいものひとつだった。
しかしイーベイを何年間も
見続けてきたが一度も
お目にかかったことがない。

それが今年コンピの形で
再発されると聞いて
ジェシィ・デイヴィス・ファンは安堵。
それが今日ご紹介する
このアルバムなのだが
残念ながら1986年に出た
あのアルバムとは内容が
違っているようだ。
その辺いきさつは
徐々に明らかになるだろうが
今回手に入れたこのアルバムの
素晴らしさを否定なさる
ジェシィ・デイヴィス・ファンは
いらっしゃらないと思う。
リズミカルで力強い
ジョン・トゥルーデルの
言葉の力に鼓舞された
クリス・クリストファーソンや
ジェシィ・デイヴィス等
カリフォルニアの
一流ミュージシャン達の
神がかり的演奏を御堪能あれ。

image
JOHN TRUDELL/AKA GRAFITTI MAN (CD)
INSIDE RECORDINGS :INR 52118 (US 2017)

TORO Y MOI/BOO BOO トロ・イ・モアの新譜が早くも登場

春にマトソンズとの
コラボ・アルバムを
出したばかりなのに
早くもトロ・イ・モアの新作
到着した。
前作は
今流ジャズ・アルバムだったが
新作は王道シンセ・ポップに
戻っている。
この新作に限ったことではないが
トロ・イ・モアを流れる
エイジアンの血が
とても親近感をいだかせる。
この新作をピーターパンで
流していたらお客様に
「これネッド・ドヒニーの
新作ですか?」って聞かれた。
そういえば以前
ネッド・ドヒニーも
日本人の血がちょっと
混じってるんだよって
ロスアンジェルスで
ドヒニーと仕事したことのある
ピーターパンのお客様が
教えてくれたっけ。

image
TORO Y MOI/BOO BOO (2 LP SET)
CARPARK RECORDS : CKA121 (2017 JP)

FLEET FOXES/CRACK UP フリート・フォクセズのサード・アルバム「クラック・アップ」

後期ビーチ・ボーイズのサウンドを
下敷きにしつつも
シアトル的(スタバ的?)
清涼感で世界中の
クリティックス・アワードを
総なめにした
フリート・フォクセズの
ファースト(2008)と
セカンド(2011)。
アイディア満載の
サード・アルバム
クラック・アップ」が届いた。
エンドレスで
シンフォニックな展開は
ビーチ・ボーイズ未完の大作
「スマイル」や
ヴァン・ダイク・パークスの
「ソング・サイクル1968年」を
思い出させる。

「クラック・アップ」には
「粉々になる」という意味もあるので
「スマイリー・スマイル」を連想させる
自己憐憫のアルバム・タイトルに
プレイボタンを押す前は
ちょっと不安がよぎった。
でも
湧き上がるアイディアの海に
飲み込まれもがき
完成を見ることなく
海底へ沈んでいった
ビーチ・ボーイズ
「スマイル」の悲劇を
「クラック・アップ」は
紙一枚で回避した。
どうやって回避を?
それは
フリート・フォクセズの
サウンド・コラージュ能力。

image
FLEET FOXES/CRACK UP (2 LP SET)
NONESUCH : 558777-1 (US 2017)

MARK LANEGAN BAND/GARGOYLE マーク・ラネガンの新作

マーク・ラネガンは
今日6月23日
16時半に
グラストンベリーの
ステージに立つ予定だけど
もし深夜零時過ぎの登場
だったら破壊力倍増だったね。

マーク・ラネガンの新作
ニュー・オーダーの
リード・ヴォーカルが
リー・ヘイゼルウッドに
変わったみたいだと
評したのは英国誌Q。
曲調によっては
ニュー・オーダーの前身
ジョイ・ディヴィジョンみたいだなと
思ったらなんと
グラストンベリーの2日前
マンチェスターのステージで
ピーター・フックをゲストに迎え
「ラブ・ウィル・ティア・
アス・アパート」をカヴァーしてた。

image
MARK LANEGAN BAND/GARGOYLE (LP)
HEAVENLY RECORDING : HVNLP 137 (US 2017)

キリンジの日本コロンビア時代のアルバムがアナログ盤で再発

キリンジのアナログ盤シリーズ
日本コロンビア時代へ突入。
ビーチ・ボーイズに例えると
キリンジの
ワーナー・ミュージック時代は
キャピトル・レコード時代で
日本コロンビア時代は
リプリーズ・レコード時代。
発売時は見向きもされなかった
リプリーズ時代の
ビーチ・ボーイズだが
最近のアルバム評価ランキングを
眺めるとちょっと変化が。
1位の「ペット・サウンズ」
は不動の帝王
2位にリプリーズ時代の
「サーフズ・アップ」
3位に「スマイリー・スマイル」
4位に「オール・サマー・ロング」
そして
5位にリプリーズ時代の
「サン・フラワー」や
同じくリプリーズ時代の
「オランダ」あたりが
ランキングされるようになった。
「サーフズ・アップ」の上位進出は
「ティル・アイ・ダイ」が
B面に収録されてるせいだろうね。
たとえ話が長くなってしまったが
キリンジ・ファンは
日本コロンビア時代の
キリンジのアルバムの中に
「ティル・アイ・ダイ」的
名曲が隠れていることは
とっくに御存知。
残る未発売アナログ盤は
EMIからでた
「スウィート・ソウル」と
最新アルバム2枚だけね。

image
KIRINJI/DODEKAGON AND MORE (2 LP SET X 6 & 1 LP X 1)
NIPPON COLUMBIA : COJA 9311-9323