レナード・コーエンの父ネイザン・コーエンが撮っていたファミリー・ムービー

オンでもオフでも
常にスーツ着用をかかさなかった
レナード・コーエン
そのこだわりは
どこから来たのだろう?
答えはこのコーエン家の
ファミリー・ムービーの中に
隠れていた。
カナダ・モントリオールの
英語をしゃべる地区で生まれ育った
レナード・コーエン。
レナードの父ネイザンは
カナダの「オンワード樫山」
ともいえるフリードマン・
カンパニーの社長だった人。
夏のビーチでもネクタイを外さない
ネイザンが映っているよね。
そんなネイザンの影響は
とても大きかったのかも。
レナード・コーエンは
悲しみのダンス」や
数々の詩集の中で
何度も父ネイザンのことを
語っている。

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レナード・コーエン1972年2度目のヨーロッパ・ツアー

熱狂的に迎えられた
1970年の初ヨーロッパ公演に
引き続き1972年
2度目のヨーロッパ・ツアーを
敢行したレナード・コーエン。
先週そのドキュメンタリー映画が
ユーチューブで公開されました。
(約1時間45分)

このあとレナード・コーエンは
2年ごとにヨーロッパ・ツアーを
行っていくわけですが
僕は幸運にも1976年のロンドン
「ニュー・ビクトリア・シアター」での
コンサートを見ることができました。
1980年代中期の
洋服の黒ブームが始まる前なのに
レナード・コーエンはシャツから
ネクタイまで全身真っ黒な
いでたちでした。

それにしても
楽屋はまさに「大奥」状態ですね。
レナードを取りかこむ
女たちの思惑がむんむんしてます。
人目をはばかることなく
公演地が変わるたびに
繰り返されるレナードの
ナンパ&逆ナンパ。
「じゃ今晩7時半にね」
「気が変わっちゃいやよ(微笑)」
そのやり取りを
クールな顔して聞き入る元カノ達
(ジェニファー・ウォーンズ他)。
そんなこんなを素知らぬ顔して
楽しむレナード・コーエン。
コンサートのステージ以上の
見ものです。

RAY DAVIES/OUR COUNTRY AMERICANA ACT 2 レイ・デイヴィスのアワ・カントリー アメリカーナ・アクト2

「アメリカーナ」の続編
アメリカーナ・アクト2
アワ・カントリー
」が
発売された。
レイ・デイヴィスの
インタビューを読んだら
「アメリカーナ・アクト2」も
「アメリカーナ」と同時に
録音されたという。
アルバム2枚分を一挙に
録音してしまった
レイ・デイヴィス(73歳)の
創作意欲に感服。

ロンドンの北部マズウェル地区で
生まれ育ったレイ・デイヴィス
だけれども
心は今も古き良き
ウェスト・ヴァージニア(米)に
置いたままだと歌の中で語る。
キンクスのリーダーとして
全米をツアーで回った時の
思い出を語ることにより
現代の世情を浮かび上がらせる
そんな曲作りが目立つ。
歌の舞台も今回は
北部の大都市を避け
中西部(ミネアポリス)や
深南部(ニューオリンズ)といった
アメリカの魂が宿るといわれる
ミシッシッピー川沿いが中心。
どの曲にも
アメリカという国や人々に対する
レイ・デイヴィスの
愛憎溢れるストレートな物言いが
うかがえる。
エトランゼ
レイ・デイヴィスにとって
アメリカは永遠の
「ユー・リアリー・ガット・ミー」
なのかもしれない。

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RAY DAVIES/OUR COUNTRY AMARICANA ACT 2 (2 LP SET)
SONY:88985480301 (EU 2018)

GRUFF RHYS/BABELSBERG グリフ・リース4年ぶりのアルバム

4年ぶりの
グリフ・リース(47歳)の新作
この世代のイギリスの
中堅ロッカー達は
ちょっとやそっとじゃ動じない
スーパーマイペースな連中ばかり。
その中でもグリフ・リースの
ノホホンとした俗離れ感は
半端ないのだが
歌詞はとても外向きというか
一生活者としてモノ申すタイプ。
今回も世にはびこる格差のゴマカシや
テレビやネットを通じて垂れ流される
ニュースに対する人々の感覚のマヒとか
アップデイトな事柄が歌われている。
こういった場合アーティスト自身の
ユーモアとインテリジェンスの
レベルが作品の優劣を
決定するわけだが
その点でグリフ・リースは一流。

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GRUFF RHYS/BABELSBERG (LP)
ROUGH TRADE:RT0010LP (UK 2018)

PAUL McCARTNEY THE LATE LATE SHOW WITH JAMES CORDEN

昨晩ついに
「レイト・レイト・ショー・
ウィズ・ジェイムス・コーデン」の
人気コーナー「カープール・
カラオケ」にポール・
マッカートニーが登場。
本番前の練習を怠らない
努力家のジェイムスが
曲の歌詞を間違えたり
忘れたりしている!
そんなことは
「カープール・カラオケ」で
これまで一度もなかった。
まして曲の途中で
歌詞チェックのため
テロップをチラ見するなんて皆無。
ポールのリアル・ファンの
ジェイムスの緊張たるや
想像するに余りある。

今週発売になった
ミュージック・ライフ
ザ・ビートルズ日本公演
1966特別版
」もお薦め。
単なるビートルズ・トリビアで
終わらないビートルズ愛溢れる内容。
4人とも良い表情してる。

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ONEOHTRIX POINT NEVER/AGE OF ワンオートリックス・ポイント・ネバーの新作

最近増えてきている
長くて覚えにくい
アーティスト名の代表格
ワンオートリックス・ポイント・
ネヴァーが3年ぶりに新作
発表した。

データだけ挙げていくと
共同プロデュースが
ジェイムス・ブレイク
ゲスト・ボーカルが
アノーニ
マスターリングが
ラモーンズから矢野顕子まで手掛ける
グレッグ・カルビ
アートワークが
デヴィッド・ルドニックと
ニューヨークMOMA的な
一流どころが勢ぞろい。

最初は句読点や段落が欠如した
カオスのような音楽に聞こえるが
徐々に3D化した
巨大設計図のような姿を表し
圧倒される。
桂離宮のようなどこから見ても
狂いの無い整合感は
すっきりさっぱりが大好きな
日本人向けかも。
目を凝らして棚を見やれば
奇異だがチャーミングなオブジェも
置かれていたりと
すっきりさっぱりだけでは
終わらない工夫も
アルバムのそこかしこに。
すべてに抜かりないのが
ワンオートリックス・ポイント・
ネヴァー。

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ONEOHTRIX POINT NEVER/AGE OF (LP)
WARP:WARPLP295 (2018 EU)

KIRINJI キリンジの新作「愛をあるだけ、すべて」

6月13日発売の
キリンジの新作が届いた。
新生キリンジは
新メンバー1人1人が
バック・ミュージシャンなどではなく
キリンジの大切な乗組員なんだぜ
という民主的な方向性でやってきたが
今回一部軌道修正。
楽曲はすべて堀込高樹が
書くことになった。
昔からのキリンジ・ファンの
安堵の声が聞こえてきそう。
新生キリンジになってから
歌詞とサウンドの交錯が
ハイパー・モダンになったけれど
この新作はその最終完成形と
呼べると思う。
それにしてもだ
キリンジが「愛」という言葉を
アルバム・タイトルに付けるのは
今回が初めて。
デビューした時から
「愛」という直接的な言葉を
使うことなく回りくどく(失礼)
「愛」を語り続けてきた堀込高樹。
その彼がなぜ今?
ファンのSNSが騒がしくなりそう。

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KIRINJI/愛をあるだけ、すべて (CD)
VERVE UNIVERSAL MUSIC JAPAN:UCCJ2156 (2018 JP)

MOJO 294 MAXUMUM R&B 45s FROM THE DAWN OF MOD

1960年代に入って
英国モッズ・ブームはピークを迎え
スモール・フェイセスやフー
キンクス等素晴らしいバンドが
わんさか登場してきた。
そのモッズ・バンドの中で
渋い音楽通をうならせたのが
スペンサー・デイビス・グループ。
アイランド・レコードの社長
クリス・ブラックウェル
自らがプロデュースし
クリスの多彩な音楽的教養と
冴えたアイディアが
スペンサー・デイビス・グループを
一流バンドに押し上げた。
なんといってもリード・ボーカル
スティービィ・ウィンウッドの
レイ・チャールズ張りの歌声が
素晴らしかった。

「ギム・サム・ラビン」や
「キープ・オン・ラニング」等
スペンサー・デイビス・グループの
日本盤のシングルの解説には
決まってアメリカのノーザン・ソウルに
影響を受けて云々と書かれていた。
ノーザン・ソウル?
当時中学生の当方としては
興味ゼロでノーザン・ソウルの
何たるかは今の今までわからずじまい。
そこに届いた「MOJO」5月号
おまけCDにびっくり。
なんとモッズに影響を与えた
ノーザン・ソウルのコンピだった。
1曲目のボビー・パーカーの
「ウォッチ・ユア・ステップ」は
ウィンウッドが歌ってるのかと思った。
声のシャクレ具合まで一緒。
ロック寄りのR&Bを15曲収録
どの曲も最高!

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MOJO ISSUE NUMBER 295 MAY 2018 (UK)