ノラ・ジョーンズの成功以来
ジャズ・ボーカルの定義は
ずいぶん変わった。
デビューしたての
エラ・フィッツジェラルドように
楽曲を大切にする
「崩さずに歌う」スタイルが
主流になった。
それは結果として
ポップス歌手と
ジャズ歌手の垣根を
取っ払うことに。
ローウェル・ジョージの娘
イナラ・ジョージも
そんなタイプの歌手の
一人だ。
イナラ・ジョージの新作は
ピアニストの
エリオット・ダグラスと
詩人で パフォーマーの
フィリップ・リテルの作品を
フォークタッチの
ジャズ・アルバムに
仕上げたもの。
楽曲の多くは
90年代のAIDS危機に
書かれたもので
喪失と再生が丁寧に
表現されている。

INARA GEORGE/SONGS OF DOUGLASS & LITTELL (LP)
RELEASE ME/LRMR001 (US 2026)
