ムーンライダーズ11年ぶり
22枚目の新録アルバムだ。
デビューからしばらくの間は
コンセプトを決め
音楽的創作意欲に基づいて
アルバム作りを進めてきた
ムーンライダーズ。
でもある時点から
コンセプトとなる
「ワード」を決め
アルバムを作るようになる。
そしてそれは
ムーンライダーズのファンに
謎解きにも似た
「ワード」探しの楽しみを
与えることになった。
アルバム数が増えるにつれ
「アニマル・インデックス」の
「終末」のような
分かりやすいものから
こんがらがった
面倒くさいものへと変化。
しかし心優しい
乙女座A型の鈴木慶一は
アルバムが発表されるごとに
行われる雑誌のインタビュー等で
ついコンセプト・ワードの
謎解きのヒントをファンに
もらしてしまうのだった。
時にはヒントならず答えを
ばらしてしまうことも
多々あった。
さて新作だが雑誌やラジオから
得た情報によると「ワード」は
「ホワイト・アルバム」のようだ。
ビートルズの本当の凄さを
知らしめたアルバムは
「ホワイト・アルバム」だと思う。
プロデューサー
ジョージ・マーチンの夏休み休暇を
いいことにやりたい放題の
2枚組アルバムを
こしらえてしまった4人。
ムーンライダーズに話を戻そう。
まず
it’s THE MOONRIDERSの
アルバム・タイトルを見て
すぐピーンとこなかった私は
穴があったら入りたい。
「ホワイト・アルバム」の
本当のタイトルは
it’s THE BEATLESだものね。
今回は長老的
ムーンライダーズ・マニア2名に
膨大なデモを取捨選択してもらい
きっちりアルバム1枚に
まとめたという。
ジョージ・マーチン
夏休み休暇返上だね。
常に世情を意識してきた
ムーンライダーズ。
「ホワイト・アルバム」は
「バック・イン・ザ・USSR」
でスタートするが
it’s THE MOONRIDERSは
ロシア語にしか聞こえない
「MONORAIL」で始まる
鈴木博文さすが!
「ギターが泣いている」に
当たるのは何だろう?
それは間違いなく
白井ヨシアキ作の
「親より偉い子供はいない」ね。
「レボリューション・NO9」は?
鈴木慶一作の「私は愚民」しか
ないでしょう。
PS
下記の2枚の写真は3月13日
渋谷ミュージック・ボウルで
開かれたコンサートで販売された
パンフレットから。
2番目の写真は
ピーターパンのブログ諸々で
お世話になっている
武井義明さんによるもの。
アーティスト集合写真は
これもピーターパンのお客様
平間至さんによるもの。