1966年から1968年までの
約3年間日本中の少女たちを
虜にしたスコット・ウォーカー
(ウォーカー・ブラザース)。
スコット・ウォーカーへの想いを
一言で言い表すと
家人いわく
「雪の降る軒下でブルブル
震える子犬をそっと抱き上げ
家に連れ帰り自分の部屋で
家族に隠れて飼い続ける心持」
になるらしい。
名盤と噂の1969年のアルバム
「スコット・ウォーカー3」を
ピーターパンのお客様が
中古市で見つけてきてくださった。
うーん完璧!
フランスの
シンガー・ソングライター
ジャック・ブレルの
「行かないで」を含む3曲以外は
すべてスコット・ウォーカーの
作詞作曲ですべてがハイレベル。
特にA面1曲目の
“It’s Raining Today”は
時代を先取りしたノイズ音を
絡めたアレンジで新鮮。
スコット・ウォーカーの歌唱も
前2作に漂っていた
ヒロイスティックで
自己憐憫なナルシズムが消え
正統的なロマン派へスイッチ。
小ネタとしては
このアルバムを前2作より数倍
素晴らしいものに変えた
ストリングス・アレンジは
英国のウォーリー・ストットに
よるものだが
彼1972年にモロッコで
性転換手術を受けアメリカに渡り
亡くなる2009年まで
アンジェラ・モーリーとして
活躍したことかな。