ピーターパンのお客様に
クリス・モンテスを聞かせると
「フリッパーズじゃん」と
皆さんおっしゃる。
小山田圭吾がオリンピックで
叩かれなかったら
クリス・モンテスを思い出し
A&Mレコード時代の
クリス・モンテスのアルバムを
全部買うなんてことは
なかったと思う。
1964年にビートルズが
アメリカに上陸しそれまで
カクテル・パーティー用
BGMの中心だった
ペリー・コモや
コニー・フランシス等は
時代遅れになり
よりヒップなBGMが
求められるようになる。
そんな需要に見事応えたのが
A&Mレコード所属の
アーティスト達だった。
クローディーヌ・ロンジェに
セルジオ・メンデスに
ハーブ・アルパート等々。
クローディーヌ・ロンジェが
当時のA&Mのクイーン
だとしたら
キングは間違いなく
クリス・モンテス。
クリス・モンテスは
キングはキングでも
ソフトで素直で明朗
1960年代という
時代背景から言うと
はっきり言って軟弱。
これがフリッパーズの
あの時代にピッタリ
はまったんだろうね。
アメリカ盤のライナーノーツは
デビューしたてのニルソンの
アルバムを英国のビートルズ
4人に1枚ずつ送りつけた
ディレク・テイラーが執筆。
ディレク・テイラーは
ブライアン・エプスタインの
命を受けイギリスから
アメリカ西海岸に移り住んだ
ビートルズの広報担当者。
西海岸でのスキャンダラスな
交友関係エピソードは
次回に回すとして
そのディレク・テイラーの
熱いライナーノーツは
読みごたえあり。
CHRIS MONTEZ/THE 4 A&M RECORD ALBUMS (4 LPS)
A6M (1965-1968 US&JP)