ダン・ペンのセカンド
「DO RIGHT MAN1994年」は
今のようなアナログ・ブームが
到来する前だったので
当時CDでのみ発売された。
その後アルバムの評判が上がり
2度ほどアナログLP盤で
再発された。
今回ご紹介するのは
オランダの再発レーベル
MUSIC ON VINYL から出た
3度目の最新LP盤。
1994年のCDは
名手STEVE MARCUSSEN
マスターリングによる
当時でもデジタル録音とは
思えない膨らみのある
豊かなサウンドだったので
いくらアナログLP盤でござい
とは言ってもこれまで
2度の再発盤はいまいちだった。
今回はどうか?
うーんどうなんだろうねー
というのが正直な感想。
アルバムの内容に
触れる代わりに
オリジナルCDに添えられた
ピーター・グライニックの
素晴らしい解説の一部を
御紹介するね。
『ダン・ペンはある曲では
ヴォーカルを抑え気味に
別の曲では切なくなるような
一節を即興的に入れたり
と思えばガラッとパワフルな
歌いっぷりで迫ったり・・
私が思うにアルバム全体を
特徴づけているのは
聞く者の胸に訴えかける
感情の痛々しいまでの
率直さであろう。
常に正直であろうとする姿勢
独創性と完全な目的意識
そういった資質をダンは
自分の音楽を通して
成就させたのである。』
DAN PENN/DO RIGHT MAN (LP)
SIRE/MUSIC ON VINYL : MOVLP740 (NL 2021)