細野晴臣 HOSONO HARUOMI/HOCHONO HOUSE

「ホソノハウス1973年」の
2019年版「ホチョノ・ハウス
その第一印象は
艶っぽくてリッチ。
思い起こせば
細野さんのアルバムは
テイチクレコードの
アンビエント時代を含めて
どれもそうだった。
清貧の美をたたえた
特別な音楽を除いて
細野さん
音楽を取り巻く
貧相な匂いのするものが
とことん嫌いなんだろうね。

アルバムの中身については
SNSや雑誌等でたくさん
発信されるだろうから
アルバム・ジャケットに
ついてちょっと。
一見ジャケット写真は
「ホソノハウス1973年」を
処理加工したものに
見えるけれど
「左目」と「左耳」は
2019年の細野さんのソレ。
つまり細野さん
たとえ歳をとり体は衰えても
世間をしっかり見据える
「目」と「耳」はまだまだ
衰えちゃいないぜって
宣言してるわけ。
じゃ
その見聞きしたものに対して
細野さんの思いを発する「口」は
どうなってるの?
ピエール滝の捕まった
今日話すのもなんだが
その「口」の咥えタバコ
これ実は「マリワナ」。
LP盤の大きな写真だと
ねじれた形状がよくわかる。
細野翁の笑いのセンス
いまだ衰えず!
関東圏と東北6県の
朝日新聞にのみ掲載された
一面広告の方は
さすがに「日本タバコ」を
持った写真が使われていたが
これとて
最近の嫌煙ブームに対する
細野さんの「他人(ひと)の
楽しみにいちいち口出すな」
という強烈な一発。

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細野晴臣/HOCHONO HOUSE (LP)
VICTOR : VIJL60196 (2019 JP)

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