もし時間が戻せたら
ストーンズ・ファンが
一番見たいツアーは
1972年夏の北米ツアー
じゃない?
なぜかといえば
「スティッキー・フィンガーズ」と
「メイン・ストリートのならず者」の
2大傑作アルバムを発表した後の
ツアーでストーンズの創作意欲が
ピークに達していた時期だから。
このツアーのルポルタージュは
トルーマン・カポーティが書くはず、
だった。
当時のカポーティは筋金入りのヤク中で
お察しの通りライブを
2度見ただけで放棄。
後年のカポーティのいいわけが
らしいといえばらしい。
「ストーンズには
音楽的才能なんてものはないね
あるとすれば
毎回全く同じショーを飽きもせず
永遠に続けることができる
忍耐力くらいなもの」
「ツアーのサポート・キーボードの
ニッキー・ホプキンスなんて
ステージではヒップな恰好してるのに
ショーが終わったとたん
三つ揃えのスーツに着替え
楽屋口からそっと消えるんだ」
「ミックはまだまともで
キースときたら楽屋に紛れ込んだ
猫を電子レンジに突っこみ
〇〇〇〇させたんだぜ」
ちなみにこのツアーの
オフィッシャル・カメラマンは
ロバート・フランク。
フランクの未発表映画
「コックサッカー・ブルース」は
このツアーの暗黒部分に焦点を
当てたドキュメンタリー。
CDの音質はブート並みなので
ブルーレイかDVDを買って楽しんでね。
THE ROLLING STONES/LADIES & GENTLEMEN (CD)
UNIVERSAL:UICY 78338 (JP 2017)