バトルズ の グロス・ドロップ BATTLES GLOSS DROP

この夏フジロックで再来日する

アンビエントなハードコア・テクノバンド

バトルズのセカンド

このアルバム

突然のタイヨンダイ・ブラクストン

(アンソニー・ブラクストンの息子)の脱退もあり

難産だったらしい。

強面でも愛嬌のあったファースト(2007年)に比べ

剛速球一本やりというか

「タイト」と「硬直」のハザマを行きつ戻りつ。

多彩なゲスト・ヴォーカルが目を引く。

ヤマタカ・アイ(ボアダムス)が参加した"SUNDOME"は

さながら "縄文人 IN NEW YORK" で一番の聞きもの。

オールド・ファンは

80年代英国テクノ・ロックの貴公子

ゲーリー・ニューマンがヴォーカルをとった

"MY MACHINES" に涙だろう。

DSCF7198
BATTLES/GLOSS DROP (LP)

WARP : LP 212 (EU 2011)

ジョアン・ジルベルトのライブ JOAO GILBERTO LIVE IN NEW YORK CITY 1964

どう考えても海賊盤だよ、このLP

500枚限定って触れ込みで

英国や日本のアマゾンで堂々と売っている。

A面に1964年にヴァーヴ・レコードから出た

"LIVE AT CARNEGIE HALL"

B面には1970年の「エン・メキシコ/彼女はカリオカ」が入ってる。

「エン・メキシコ/彼女はカリオカ」は値段が高すぎて

手が出なかったLPだけど、

これでアナログLPゲットというわけにはいかないわな。

下のYOU TUBEは

ジョアンのブラジルでの復活コンサート(2008年8月)を見るため

チケットを持たないまま現地まで

やってきた日本人のファンに

リポーター「どれくらいで買うつもり?」

日本人のファン「8万で」!

僕がこの海賊盤つかまされたみたいに

偽チケットゲットってことにならないことを祈ってるよ。

ちなみに同じ年11月の来日公演は腰痛でキャンセル。

まーそんなこんなで

これ以上被害者を出さないために書き始めたレビューだけど、

書いてて嬉し悲しなのはこの海賊盤が

今年手入れたどんなアルバムよりも素晴らしいってこと。

DSCF7166
JOAO GILBERTO/LIVE IN NEW YORK CITY OCT 9,1964 (LP 500 COPIES)

BB ALFA/RVI TOKYO : B 139 (2011)

 

JB ルノアー の パロット盤 J.B.LENIR PARROT SESSIONS 1954-5

大好きなJB ルノアー(1929-1967)のパロット盤を手に入れた。

JB ルノアーはチェス・レコードの看板ブルースマンだけど

パロット・レコードにも録音してたんだね。

エルヴィス・コステロが「キング・オブ・アメリカ」で

取り上げた「アイゼンハワー・ブルース」も入ってる。

黒人ブルースマンの着道楽は有名だけれど

このJB ルノアーは群を抜いてたみたい、

魚座だもんな。

下のYOU TUBE はたまたまアメリカに住んでいた

スウェーデン人夫婦がJB ルノアーの大ファンで

スウェーデンTVでJB ルノアーを紹介するため

撮影されたもの(結局放送されなかった)。

撮影当日JB ルノアーはありったけの舞台衣装を持って現れ

今で言う最高のヴィデオクリップを作り上げたんだそう。

演奏中に用も無いのに後を振り返って

自慢のゼブラ柄燕尾服を見せる(見せびらかす)

シーンがあるでしょ?

あのあたりの人としての愛らしさに涙が出ちゃうね。

2番目のYOU TUBE はファンがアップした

オリジナル78回転のSP盤。

パソコン通した音でこの迫力、圧巻!!

ちなみにヴィム・ヴェンダースもJB ルノアーの大ファンで

彼のドキュメンタリー(製作スコセージ)まで作ってしまった。

DSCF7156
J.B.LENOIR/THE PARROT SESSIONS 1954-5 (LP)

PARROT RELIC RECORD : RELIC 8017 (US 1988)

ケイト・ブッシュ KATE BUSH の DIRECTOR’S CUT

ケイト・ブッシュのアルバムの中で

センシュアル・ワールド」と「レッド・シューズ」は

デジタル録音初期の殺伐としたサウンドに包まれている。

喝采と正義とプライドとビッグ・ラブの獅子座の

ケイト・ブッシュはその2枚を棄てておけなかったんだろうな、

全面的に大改装したアルバムを出した。

差し替えドラムがスティーヴ・ガッドっていうんだから

ケイトの気合の入り方は尋常じゃない。

それでオリジナル・アルバムより良くなったかどうかは

ひとまず横に置いといて

本題はここから。

僕が手に入れたアナログ盤(LP2枚組)のことね。

これ絶対マスタリング・ミスだ。

1200hzから3000hzあたりのサウンドの

メイン部分が梅雨空のようにドンヨリしているもの。

本職のエンジニアにこのLPを聞いてもらった。

彼によれば

「多分イーグルス・ピンクフロイド等のマスタリング・エンジニア

ダグ・サックスが送ったダット・マスターを

プレス担当者がスイッチの押し間違いに気づかず

カッティングしてしまったんだと思う」とのこと。

英国で「アビーロード」のCDディスクにケイト・ブッシュの音源が

間違ってプレスされ回収された事件以来のビッグ・ニュース。

ちなみにその間違いCDは去年EBAYで

1万円くらいで落札されてた。

このLP盤もそんなレアアイテムになるかも?

ケイト・ブッシュのマニアの方は良プレス盤が出回る前に

急いで手に入れてね。

PS:

やはりアメリカ本国ではこのLP回収されたらしい。

日本のアマゾンで売られたものは

この回収されたヴァージョンだったのですね!

DSCF7159
KATE BUSH/DIRECTOR'S CUT (LP+26 PAGE BOOKLET)

NOBLE & BRITE LTD : FPLP 001 (EU 2011)

THE BLACK KEYS BROTHERS ブラック・キーズ の ブラザーズ

ほんと不景気だな今の日本。

フジロックやサマソニの出演バンド一覧から

世界の一流バンドがどんどん減ってきてるよね。

10年前なら

他の国のサマーフェス蹴ってでも日本に来たがったのに。

「♪昔の名前で出ています」だけでいいのか?

ブラック・キーズ(ドラム&ギターの2人組)は

いま一番見てみたいバンド。

ホワイト・ストライプスから始まった真空管録音

デストーション&コンプレッサーかけまくり系ね。

ホワイト・ストライプスほど美学美学してないところが

本国アメリカのキッズに受けてる。

DSCF7128
THE BLACK KEYS/BROTHERS (2LP+CD+POSTER)

NONESUCH WARNER : 520266-1 (US 2011)

 

 

MOBY GRAPE LIVE モビー・グレープのライブアルバム

「夏なんです BY はっぴいえんど」でお馴染み(?)

モビー・グレープ、

まさかの初ライブ・アルバムが発売されました。

南(LA)のバッファロー・スプリングフィールド、

北(SF)のモビー・グレープと謳われた

2大カリフォルニア・サイケデリック・カントリー・ファンク・バンド。

一方の雄モビー・グレープ、

40年の時を経てその実像のシッポに

やっと触れることができます。

「モンタレー・ポップ・フェスティヴァル1967」や

1969年のヨーロッパ・ツアー

本拠地「アヴァロン・ボールルーム」での

時代の勢いまで封じ込めたライブ録音を

堪能してください。

はっぴいえんど」の「感謝」に載ってる

アレックス・スペンスとボブ・モズレイは

モビー・グレープの中心人物です。

DSCF7125

MOBY GRAPE/LIVE (LP)

SUNDAZED : LP 5314 (US 2011)

 

ランディー・ニューマン RANDY NEWMAN の SONGBOOK VOL.2

僕は1983年にランディー・ニューマンと

奥さんのロスヴィタさんに会ったことがあります。

(18年も連れ添った2人は

その2年後離婚してしまいます)

会って話している時の

ランディーの不思議な雰囲気

(機嫌がいいのか悪いのか不明瞭)が

今でも忘れられません。

DSCF7100
ランディーの音楽も

同じ分かりにくさをもっています。

大ヒットした「ショート・ピープル」にしても

小人コビト

(差別用語だけどあえて使わせてもらいます

”小さい”人々ってのもエッチだしさ)

には生きている理由がない、と言っているのか、

世間の、

小人(及び身体的欠陥をもった人々)

に対する欺瞞を歌ったものなのか、

はっきりしないからです。

もちろんランディーの真のファンは

本当の意味を知っているのですが。

この新作

ランディーの1968年から2008年までの

作品群の中から16曲ピックアップし

それをピアノ弾き語りしたものです。

もしこのアルバムが気に入ったら是非

VOLUME 1 もお聞きになってくださいね。

***

YOU TUBEのランディー、エネルギッシュですね。

60代の馬鹿力?

ドイツのフェスのTV映像ですが

ユダヤ系アメリカ人のランディーが

満員のドイツ人観客の前で

ユダヤのセンシティブな部分を歌詞に含んだ

「デキシー・フライアー」を歌っています。

この曲のピアノ前奏は

何度聞いても感動します。

YOU TUBE 2番目のヴィデオは

1968年のファーストアルバムに入っていた

名曲中の名曲

“I THINK IT’S GOING TO RAIN TODAY”

コンサートの最後に演奏するってことは

ランディー自身にとっても特別な曲なんですね。

このドイツのフェスでは

セックス絡みの曲など

本国アメリカのTVでは決して歌わないだろうと

思われる曲をバンバン披露しています。

逆にいうとドイツ人の見識の高さを

ランディーは信じているんでしょうね。

DSCF7054THE RANDY NEWMAN SONGBOOK VOL.2 (CD)

NONESUCH : 525943-2 (US 2011)