カテゴリー別アーカイブ: music

PHILIPPE WYNNE/STARTING ALL OVER スピナーズのリード・ボーカル フィリップ・ウィンのファースト・ソロアルバム

スピナーズの
リード・ボーカルだった
フィリップ・ウィン(故人)
ファースト・ソロアルバム
(1977年)を手に入れた。
全10曲どの曲からも
フィリップ・ウィンの
暖かな心根が伝わってくるよね。
フィリップ・ウィンは
このアルバムのあと
Pファンク軍団に入り
セカンド・アルバムをリリース。
1984年
スガーヒル・レコードから
サード・アルバムを
発売した直後
ライブのアンコールで
観客席降りダンスしていた時
心臓発作を起こし
亡くなった(43歳)。
「ザイール1974」の
映像を見ると(右端のメガネ)
心臓発作を起こしても
不思議じゃない
アメラグの選手のような
体つきしているものね。

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PHILIPPE WYNNE/STARTING ALL OVER (LP)
COTILLION ATLANTIC ;SD 9920 (US 1977)

ANOHNI/PARADISEアノーニの6曲入りEP「パラダイス」

アノーニ(アントニー)の
最新作は6曲入りEP
デビューしたころは
牧歌的なアコースティック路線
だったのに女性名アノーニへ
改名したとたん
(前作ホープレスネスから)
ワンオートリックス・
ポイント・ネヴァーや
ハドソン・モホーク等
アグレッシブな
エレクトリック・サウンド・
クリエイター達が
アノーニの音楽参謀に。
政治と性差別と地球環境問題が
デビューしたころからの
アノーニの3大テーマだが
あの素晴らしい声で
テーマの重さを忘れさせ
シンプルにウットリさせてくれた
アントニー時代がちょっと
懐かしいって言ったら
ファン失格?

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ANOHNI/PARADISE (10″ VINYL)
SECRETLY CANADIAN : SC348 (2017 USA)

DEPECHE MODE/SPIRIT デペッシュ・モードの新作「スピリット」

稀代のメロディ・メーカーとは
言えないけれど
メロディ・モチーフの
散りばめ方がユニークな
作詞作曲担当
マーティン・ゴア。
押しつけがましさを
取り去ったボノみたいな歌唱力で
聞き手にぐいぐい迫る
デヴィッド・ガーン。
ステージではキーボードの前に立ち
演奏はせずお客に手拍子の催促をする
英国のピエール滝こと
アンディ・フレッチャー。
これがバンド歴37年
英国が誇る
ゴシック・テクノの帝王
デペッシュ・モードの布陣だ。

そんなデペッシュ・モード
この20年間に限っていえば
アルバムを発表するのに
たっぷり3年から4年の時間をかける。
最新テクノロジーを駆使しつつ
音の細部にはクラフトマシップの
こだわりを見せたりと
最近はテクノ・ポップというより
デジタル化した英国プログレに
聞こえることも。
その偏執狂的ともいえる
完璧なアルバム作りで
コアなファンを虜に。

それにしても
新作のタイトルが「スピリット
これほど自信たっぷりな
アルバム・タイトルも久しぶり。
マドンナの「ミュージック」
以来かもしれない。

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DEPECHE MODE/SPIRIT (2 LP SET)
MUTE/SONY : 88985411641 (2017 EU)

ARETHA FRANKLIN/ARETHA NOW アレサ・フランクリンの「アレサ・ナウ」のLP盤

アレサ・フランクリンの
アトランティック・レコード時代の
アルバム「アレサ・ナウ
を手にいれた。
1968年6月14日に出た
アメリカ初回プレスLP盤で
音圧も最高。
このアルバムを録音したとき
アレサはまだ25歳だった。
ローリング・ストーン誌が
選ぶ偉大なシンガー第1位に輝く
アレサだけれど
「アレサ・ナウ」は
アレサのアルバムの中で
トップ5に入る傑作。

アルバムのA面2曲目には
「小さな願い」が収められている。
バート・バカラック&
ハル・デヴィッドが
1967年に
ディオンヌ・ワーウィック
のために書いた名曲。
ディオンヌ・ワーウィックの
オリジナル・ヴァージョンは
洗練された働く黒人女性の
つつましやかな愛を
表現したものだった。
でもディオンヌ・ヴァージョンが
発売された翌年
1968年4月4日に
キング牧師が暗殺されると
アメリカ黒人シンガー達の
表現は一気に先鋭化した。
アレサとても例外ではなかった。
キング牧師が暗殺された
1週間後に録音された
このアルバムのA面1曲目
「シンク」を聞けばそれは明らか。
(映画ブルース・ブラザースで
アレサ自身が歌ってたよね)

でも「小さな願い」は
「シンク」とはちょっと違っていた。
プロデューサー
ジェリー・ウェクスラーを
はじめとするアトランティックの
スタッフ達は
20年後30年後にも愛される
曲作りにこだわった。
そのスタッフたちの「小さな願い」は
かなえられたと思う。
なぜならアレサの「小さな願い」は
何万曲とある
「小さな願い」ヴァージョンの中で
間違いなくトップだから。
(バート・バカラック自身も
そう言ってるしね)
アレサの歌いっぷりは
最高に抑えたものなのに
魂の縦横無尽ぶりは
シャウト物の百万倍。

このLP盤の裏面に
ジャック・スプリンガーの
解説文が載っているのだが
「小さな願い」の箇所で
上手いことを言っている。
『想像力豊かな即興演奏が
火花を散らす歌唱
もしアレサに
キング・カーティスのサックスを
持たせたらもっとも危険』

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ARETHA FRANKLIN/ARETHA NOW (LP)
ATRANTIC RECORDING CORPORATION : SD 8186 (US 1968)

オオルタイチ+YTMOの 新ユニット「ゆうき」あたえられたもの

オオルタイチ+YTMOの
新ユニット「ゆうき」は
タイチ君のマシュマロ・ハートが
ダイレクトに伝わってくる
アコースティック・アルバム。
最近のタイチ君
打ち込みものは
今はちょっとねって感じらしい。

長い間
歌は「オオルタイチ語」で
通してきたタイチ君だけれど
この新作はすべて日本語で
歌われている。
日本語の美しさを生かすべく
全10曲不用意な「音」は
全くなし。

『夜明けの獅子に
 尋ねてみよう
 もしあなたの願い事が
 ひとつだけ叶うなら
 どうする
 秘密にするから

 窓に射す光が 
 僕を強くして
 夜を断つ叫びよ
 どこか連れて行け
 どこまでも』

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ゆうき/あたえられたもの (CD)
OKIMI RECORDS : OKIMI016 (2016 JP)

RAG’N’ BONE MAN/HUMAN 期待の「大型」新人ラグン・ボーン・マンのファースト・アルバム

ラグン・ボーン・マン(32歳)
英国から登場した
大型新人(見た目も)。
ブリット・アワードで
期待の新人に与えられる
クリティックス・チョイス・アワード
ラグン・ボーン・マンは
2017年の受賞者だ。
これって
アデル~サム・スミスが
辿ったのと同じサクセス・ルート。
考えてみれば
音楽のアティチュードも
この3人はよく似ている。
そこそこの楽曲を
大名曲に変えてしまう
シンガーとしての
圧倒的な力量の持ち主って所が。

シングル「ヒューマン M-1」を
フューチャーした19曲入りの
ファースト・アルバムが届いた。
ラグン・ボーン・マンの
居そうでいない
唯一無比の声を生かす
決定的な楽曲が
もっともっとほしいね。
今年のフジロック出演決定。

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RAG’N’ BONE MAN/HUMAN (2 LP SET + CD)
SONY: 88985398541 (2017 UK)

ED SHEERAN/DIVIDE エド・シーランのサード・アルバム

エド・シーラン(27歳)
3年ぶりの
サード・アルバムが完成
仕上がりはほぼ完璧。
イギリス地方都市に住む
普通の若者の心情を
歌わせたら
今この人の右に出る者はいない。
これまで発売した
2枚のアルバムは
全世界で1700万枚以上売れた。
でも日本では全くダメ。
ファーストは話題にもならず
セカンドは5000枚以下の
売り上げだったらしい。
不人気の一因には
エド・シーランの
ヴォーカル・スタイルが
コブシの使い方を含め
アメリカのカントリー・
シンガーの技巧を
取り入れてる事が考えられる。
日本人のカントリー・
アレルギーは相当重症だからね。
1度見たら忘れられない
あの地味なルックスだけが
不人気の理由じゃないよ。
でもそんな日本の状況も
今ヒット中の
ポップ・チューン
「シェイプ・オブ・ユー」と
来日プロモ・テレビ出演で
きっと変わるね。

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ED SHEERAN/DEVIDE (CD)
WARNER MUSIC JAPAN : WPCR17707 (2017 JP)

MARK LANEGAN BAND/PHANTOM RADIO マーク・ラネガンの「ファントム・レディオ」

マイク・ラネガン
(元クイーン・オブ・
ストーン・エイジ)の前作
ブルース・フューネラル」は
2012年の大傑作アルバム。
マークの荒廃した
凄みのあるボーカルと
コンプレッサーを効かせた
ドス黒いサウンドの
マッチングが素晴らしく
聞くたびに引き込まれた。

前作に比べれば2014年
に出たこのアルバム
ファントム・レディオ」は
ライト級な印象。
とはいえマークは
1人芝居の役者のような
存在感をアルバム全編に
放ち続ける。
4月に出る新作「ガーゴイル」の
前評判も上々らしい。

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MARK LANEGAN BAND/PHANTOM RADIO (LP)
VAGRANT RECORDS:VR4236 (US 2014)