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TODD TERJE/IT’S ALBUM TIME WITH ノルウェーのDJトッド・テリエ

今様ディスコ・サウンドで
世界中のフェスで引っ張りだこの
ノルウェイ出身の
DJトッド・テリエ。
人生満足度ランキングで
今年も世界第1位のノルウェイ。
トッド・テリエの音楽の持つ
ピースフルな雰囲気は
ノルウェイ生まれ故かも。
お勧めするのは
2014年に出たソロ・アルバム
イッツ・アルバム・タイム」。
マイケル・ジャクソン調に
ジョルジオ・モロダー調に
フランキー・ゴーズ・
トゥ・ハリウッド調に
クラフトワーク調が
次々飛び出しニンマリ。
アルバム後半は
シンセサイザーを多用した
坂本龍一(未来派野郎)
フュージョン・ディスコへ移行。
ゲストのブライアン・フェリーが歌う
ロバート・パーマーのカヴァー
「ジョニー&マリー」も良い。
2度目の来日公演は9月。

PS
下のグラストンベリーのステージだが
屈強なバイキングの子孫ならではの
連帯と友愛に満ちていて
ちょっと感激。

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TODD TERJE/IT’S ALBUM TIME (2 LP SET)
OLSEN RECORDS:OLS006LP (2014 EU)

CHRIS WATSON/EL TREN FANTASMA メキシコの蒸気機関車の「騒音」が

旅行先としてメキシコが
これから人気出そうだと
友人のウェブ編集者が
話していたがどうなんだろう。
全日空がメキシコシ・シティ
定期便を飛ばし始めたり
最近出た雑誌ポパイのメキシコ特集
やたら熱かったりと
その予兆は確かにある。
そういえば
世界50か国以上を旅行なさった
ピーターパンのお客様が
世界で一番良かったのは
メキシコだって話してた。

メキシコの蒸気機関車の
「騒音」を現地録音し
それを素材に
EDMでも現代音楽でもない
新しいナニモノカに
作り変えてしまった
クリス・ワトソン
この人
もともとBBCの録音技師で
フィールド・レコーディングは
お手のもの。
クリス・ワトソンを含め
英国人は自分の周りにある
ありふれた事柄を
ポップに変換させる才を持っている。
クリス・ワトソンにとって
市井に溢れる雑音に
「捨てるものなし」。

ジョン・レノンが
「2001年宇宙の旅」の
エンディング部分の効果音
あのブラックホールに
吸い込まれていくサウンドを
自分の曲に使いたがった話は
有名だけれど
もし今ジョン・レノンが
クリス・ワトソンの
アルバムを聞いたら
「こっちのほうがいいよ」
と言ったと思う。
蒸気機関車のエネルギー量は
とてつもない。

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CHRIS WATSON/EL TREN FANTASMA (LP)
TOUCH TO:42V (EU 2011)

JOHN BUCK WILKIN/IN SEARCH OF FOOD CLOTHING SHELTER AND SEX & SELF TITLED SECOND ALBUM

ナッシュビルのキャロル・キングの
異名をとる女性ソングライター
メリィジョン・ウィルキン
(1920-2006)。
その人気&評価は
カントリー界だけに留まらず
ビートルズやミック・ジャガーも
彼女の曲をカバーしている。
特に有名なのは
ザ・バンドがファースト・アルバム
「ビッグ・ピンク1968年」の中で
彼女の名曲
「ロング・ブラック・ヴェイル」を
取り上げたことだろう。
インターネットもない時代だから
メリィジョン・ウィルキンって
一体何者?ってことで
ザ・バンドのファンは
彼女のアルバムを探し回ったものだ。

今日ご紹介する
ジョン・バック・ウィルキンは
メリィジョン・ウィルキンの息子。
1970年に出た
ファースト・アルバムは当時の
シンガー・ソングライター・ブームに
あやかった内容でまあまあの出来。
アルバム制作には
クリス・クリストファーソンや
エリアコード615など
ナッシュビルの名プレーヤー達が
大挙参加。
(クリス・クリストファーソンを
レコード会社に紹介したのは
メリィジョン・ウィルキン)
当時の評価は母親のコネを使った
典型的親の七光りアルバム。
最近はアシッド・フォークの
名盤としてちょっとブームらしい。

うってかわって
翌年1971年に出た
セカンド・アルバム
「バック・ウィルキン」は傑作。
かぶっていたネコの皮を
破り捨てロッキー・エリクソンばりの
サザーン・パンクロックを聞かせる。
8曲がバック・ウィルキンの
オリジナルでカバーは
バレット・ストロングの
「マネー」と
チャック・ベリーの
「ジョニーBグッド」。
この2曲のカバーも
独特の味わいがあって好き。

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JOHN BUCK WILKIN/IN SEACH OF FOOD CLOTHING SHELTER AND SEX (LP)
LIBERTY:LST7639 (US 1970)
JOHN BUCK WILKIN/BUCK WILKIN (LP)
UNITED ARTIST:USA 5541 (US 1971)

PAUL McCARTNEY/AMOEBA GIG 2007 ポール・マッカトニーのアメーバ・ライブ

サンセット・ブルーバード
(ロサンゼルス)にある
人気のレコード・ショップ
アメーバ・ミュージック。
不定期で行われる
インストア・ライブも有名。
2007年6月に登場したのは
なんとポール・マーカートニー。
そのころポールは
ヘザー・ミルズとの
泥沼離婚訴訟の真っ最中。
でもそこはB型の
ポール・マッカートニー
いざステージとなったら
心の切り替えは早い。
アメーバ・ギグ
村上春樹の短編集
「女のいない男たち」にも登場する
「ドライブ・マイ・カー」で
スタート!

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PAUL McCARTNEY/AMOEBA GIG (CD)
UNIVERSAL MUSIC JAPAN:UICY78982 (2019 JP)

THOM YORKE/ANIMA 明日フジロックに登場するトム・ヨークの新作「アニマ」

トム・ヨークのソロ第3作目
「EDMの詩人」と称えられる
トム・ヨークだが
この新作からは
「貴方に世界で最も美しいものを
お見せいたしましょう」という
トムの自信に溢れた声が聞こえる。
明日から始まるフジロックで
トム・ヨークのステージを
見れる人は幸せ。

ポール・トーマス・アンダーソンが
監督したショート・フィルム
「アニマ」は
ネットフリックスを通して
期間限定配信中。
前半のロケ地は
人口500人以下の
フランスの小さな村
レ・ボー・ド・プロバンス
後半のロケ地はチェコのプラハ。

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THOM YORKE/ANIMA (2 LP SET)
XL RECORDINGS/XL987LP (2019 EU)

ANN PEEBLES/3 GREAT HI RECORD ALBUMS アン・ピーブルズの傑作アルバムが再発

アレサ・フランクリンが
ロイヤル・シェイクスピア劇団の
看板役者だとしたら
アン・ピーブルズは
親しみやすさとリアリティ勝負の
小劇場の人気女優。
ハイ・レコード(メンフィス)の
初期傑作アルバム3枚
1000円(税抜)で再発されました。

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ANN PEEBLES/THIS IS ANN PEEBLES (CD)
 HI RECORDS/ULTRA VYBE INC JAPAN:UVPR 20067 (JP 1969)
ANN PEEBLES/STRAIGHT FROM THE HEART (CD)
 HI RECORDS/ULTRA VYBE INC JAPAN:UVPR 20069 (JP 1971)
ANN PEEBLES/I CAN’T STAND THE RAIN (CD)
 HI RECORDS/ULTRA VYBE INC JAPAN/UVPR 20068 (JP 1974)

NEIL YOUNG/TUSCALOOSA FEB 5, 1973 ニール・ヤング&ストレイ・ゲイターズ

名曲ぞろいの
ニール・ヤングの
ハーベスト1972年」は
ニールのアルバムで
もっとも愛されているアルバム。
でも発売から47年も
愛されつづけてきたのには
別の理由があると思う。
それは
ナッシュビルの名ドラマー
ケニー・バトレーが
参加することにより
このアルバムが特別のトーンを
持つことになったから。
その特別のトーンとは
ほし草の匂い。
世界でこのほし草の匂いと
同じ感触を持ったアルバムは無い。
一度だけ
ギリアン・ウェルチが
ソウル・ジャーニー」で
試したが惨敗だった。
端的に言うと
アルバムの1曲目
「アウト・オン・ザ・
ウィークエンド」の
出だしのバスドラの「鳴り」で
このアルバムの持つ
特別のトーンとしか呼べない
サウンド基調は決まったのだ。
1度聴いたら誰もが好きになる
アルバムの4曲目
「ハート・オブ・ゴールド」
にしても
もしジム・ケルトナーが
ドラムスだったら
格調高すぎてあれほどの
世界的な大ヒットには
ならなかったはず。

アルバム「ハーベスト」の
大ヒットを受けて
1万人を超えるアリーナクラスの
全米ツアー(1972年から
1973年)を敢行した
ニール・ヤング。
その模様はライブアルバム
「タイム・フェイズ・アウェイ
」として
1973年にリリースされている。
しかし
そのライブアルバムには
ライブで初披露された
全くの新曲だけが収められていて
「ハーベスト」からの曲は
ひとつも収録されなかった。
そのツアーだが
ギャラの安さのため
ケニー・バトレーは途中で抜け
上手いけれど味気ない
ジョニー・バルバータに交代。
先に触れた
「タイム・フェイズ・アウェイ」は
ジョニー・バルバータが入った
ツアーの後半時期を録音したもの。
長い前置きでごめんね。
この新作「タスカルーサ」は
まだケニー・バトレーが
ツアーに参加していた時の録音で
「ハーベスト」の有名曲が
すべて収められている。
ジョニー・バルバータには
申し訳ないけれど
ケニー・バトレーあっての
名作「ハーベスト」だよ。

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NEIL YOUNG & STRAY GATORS/TUSCALOOSA (CD)
WARNER MUSIC JAPAN: WPCR18224 (2019 JP)