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LOU DOILLON/SOL ILO QUY ルー・ドワイヨンの3作目

ジェーン・バーキンと
映画監督ジャック・ドワイヨンの娘
ルー・ドワイヨン(36歳)。
フランスで大ヒットした(20万枚)
ファースト・アルバム
(2012年)は
フランス語で歌われたが
2作目(2015年)と
3作目にあたるこの新作
すべて英語で歌われている。
父親のジャック・ドワイヨンが
ニック・ドレイクや
レナード・コーエンの
ファンだったので
ルー・ドワイヨンは
幼い頃から
英米のロックやジャズに
親しんでいて
英語で歌うことに
抵抗はなかったという。
(もしかしてファースト・ネイムの
LOUはルー・リードから?)

ルー・ドワイヨンの魅力は
セカンド・アルバムの
歌詞の対訳を読んでも
明らかなように
とてもモダンな
シンガー&ソングライター
だってことに尽きる。
女性のシンガー&ソングライターは
そのほとんどが心象風景を
エッセー風につづるものだが
視点のシャープさって点で
ルー・ドワイヨンは飛びぬけている。
しかしそれ以上に聞き手を
とらえて離さないのは
この魅惑的な悪声だろう。
ルー・ドワイヨンのこの悪声は
ダメージ加工のジーンズや
ブス犬フレンチブルと同列の
21世紀だから通用する
美的センスに違いない。

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LOU DOILLON/SOL ILO QUY (LP)
BARCLAY/UNIVERSAL:7734205 (EU 2019)

INARA GEORGE/DEAREST EVERYBODY イナラ・ジョージの最新アルバムがCD化されました

昨年
LP盤とダウンロードのみで
発売された
イナラ・ジョージの最新盤が
ボーナス・トラック付きで
やっとCD化されました。
ボーナス・トラックは
シナトラ&ナンシーの
「恋のひとこと」と
プリンスの「コンディション・
オブ・ザ・ハート」の
名曲2曲です。

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INARA GEORGE/DEAREST EVERYBODY (CD)
CA VA? RECORDS/HAYABUSA LANDINGS :HYCA3078 (JP 2019)

LINDA RONSTADT/LIVE IN HOLLYWOOD 1980年春のリンダ・ロンシュタットのライブ

リンダ・ロンシュタットが
ロック界のミス・アメリカと
呼ばれるようになったのは
1974年に「悪いあなた」が
大ヒットしてから。
もし「悪いあなた」が
ヒットしなければ
そのアルバムに収められた
ケイト&アンナ・マッガリグルの
「ハート・ライク・ア・ホイール」が
注目されることはなかっただろうし
ケイト・マッガリグルの息子
ルファス・ウェインライトが
世に出ることはなかったかも。
話をリンダに戻すと
「哀しみのプリズナー(75年)」
「風にさらわれた恋(76年)」
「夢はひとつだけ(77年)」
「ミス・アメリカ(78年)」
「激愛 (79年)」
発売するアルバムすべて
全米ナンバーワン!
マドンナが登場するまで
米国女性歌手でこれほどの快挙は
過去になかった。
そんなリンダ・ロンシュタット
絶頂期1980年のライブ
楽しんで。

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LINDA RONSTADT/LIVE IN HOLLYWOOD (CD)
RHINO WARNER:WPCR18147 (2019 JP)

CAFE TACVBA/JEI BEIBI カフェ・タクーバの最新作「ヘイ・ベイビー」

メキシコの国民的バンド
カフェ・タクーバ
2017年の最新盤
「ヘイ・ベイビー」
入荷した。
家族の中でだれか1人は
楽器を演奏するという
音楽王国メキシコの伝統が
ロックやパンクに
出会ったとき生まれる音楽
それがカフェ・タクーバ。
1992年のデビュー以来
不動の4人組を
ずっと追い続けてきた。
驚かされるのは
彼ら全く疲れていない。
もしいま彼らに
その秘訣を質問したら
「音楽をやって疲れるって
どういう意味?」って
逆に問い返されそう。
メキシコのセンチメントと
強い太陽の恩恵を存分に浴びた
カフェ・タクーバの音楽
是非聞いてみて。
それとですね
メキシコ出身の
アルフォンソ・キュアロン監督の
すべてスペイン語で撮影された
「ローマ」がアカデミー作品賞
取りますように!

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CAFE TACVBA/JEI BEIBI (CD)
CAFE TACVBA:191061589075

BAXTER DURY+ETIENNE DE CRECY+DELILAH HOLLIDAY バクスター・デュリーの新作

バクスター・デュリーの新作
音作りのパートナーに
CERCLEで活躍する
フランスのDJ
エチエンヌ・ド・クリシーを
迎えポップ度上昇。
ボーカルの方は
イギリスのガール・グループ
「スキニー・ガール・ダイエット」の
ディライア・ホリデーを
全面フューチャー。
体温低めのディライアと
ボソボソ・ヴォーカルの
バクスターのデュエットは
「ヒロシ」&「つぶやきシロー」
イン・カラオケ・ボックス。
でも
この湿気った線香花火のような
バクスター・デュリーの音楽を
愛おしいと思ってくださる
お客様がピーターパンには
イッパイ。

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BAXTER DURY+ETIENNE DE CRECY+DELILAH HOLLIDAY (LP)
HEAVENLY PIAS: PIASLL 116LP (EU 2018)

ノーマン・シーフが撮ったジョニ・ミッチェルの写真集 THE JONI MITCHELL SESSIONS BY NORMAN SEEFF

1960年代は
ジム・マーシャルと
ヘンリー・ディルツと
ガイ・ウェブスターが
3大ロック写真家だった。
彼らが撮った数々の傑作写真には
今ではアイコン化したものが多い。
(ドアーズのファーストや
CSN&Yのデジャヴー)
2人ともライフ誌とかタイム誌とか
アメリカ歴代の名カメラマン達の
系譜に属していたので
写真自体にロックの躍動感を
注ぎ込むというよりは
どちらかというと
ミュージシャンの人物像を
あぶり出すことに
長けていたように思う。

時代が変わり
70年代から80年代になると
アニー・リヴォビッツと
ノーマン・シーフが
トップカメラマンに躍り出る。
ジム・マーシャル
ヘンリー・ディルツ系列だった
アニー・リヴォビッツに対し
オランダからアメリカへ移り住んだ
ノーマン・シーフの
異邦人としての特異性は
当時際立っていた。
ロックファンに
ノーマン・シーフの写真は
特別だと最初に思わせたのは
ザ・バンドの
「ステージ・フライト」
(1970年)の
セピア色のポスターだろう。
ウッドストックのログ・ハウスの
窓ガラスに暗幕を張りめぐらし
独特のカメラ絞りで撮影された
写真はロック新時代の幕開けを
告げるものだった。
そして
プロカメラマンにはタブーとされた
「ストロボの傘」の映りこみが
意図的に写真のド真ん中に
残されていてそれ以来
その「ストロボの傘」は
ノーマン・シーフの
サイン代わりになった。

ありそうでなかった
ノーマン・シーフが撮った
ジョニ・ミッチェル写真集
昨年の末発売された。
ノーマン・シーフが
ジョニ・ミッチェルを
撮り始めたのは1974年の
「コート&スパーク」から。
以後ノーマン・シーフは
ジョニのほとんどの写真を撮っている。
2人の信頼関係が深まるにつれ
ジョニのノーマン・シーフに
見せる表情や仕草は
恋人に見せるそれに近づいていくのが
この写真集からよくわかる。
ノーマン・シーフとの
フォト・セッションでは
ジョニは全裸にもなるし
加齢による皺も隠さない。
(「ドンファンの
レックレス・ドーター」に
小さな陰毛付写真あり)
ちょっとお高いけれど
ジョニ・ミッチェル・ファン
必携の写真集。

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NORMAN SEEFF/THE JONI MTCHELL SESSIONS
INSIGHT EDITION :ISBN978-1-68383-627-8 (2018 US)
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