今年2月グラミーの授賞式で
トレーシー・チャップマンと
「ファースト・カー」を
デュエットしていた
ルーク・コムズ。
疲弊したコミュニティーからの
脱却をテーマにした
「ファースト・カー」は
時代を映す現代のカントリー・
ミュージックにぴったりの
選曲だった。
8月に発売された新作も
父と息子の確執と許しを
テーマにした社会性のある曲が
アルバムの1曲目だ。
グレン・キャンベルに代表される
ポップ・カントリーはまだしも
今のカントリー・ミュージックには
ついていけないという
ロック・ファンは多い。
節回しの強い歌い方に対する
アレルギーが理由だろう。
でも本国アメリカでは
メタリカのファンが
ラジオから流れてきた
ルーク・コムズを聞き
時事性を反映した歌に共感し
ルークの熱烈なファンに
なったって話をいくつか聞いた。
メタリカはアメリカ社会を
強烈に糾弾するするが
カントリー・ミュージックは
その穏健派ヴァージョンかも。
LUKE COMBS/FATHERS & SONS (LP)
COLUMBIA :198028142618 (US 2024)