ウェールズ出身の
ケルト系英国人
グリフ・リースが作る音楽は
いつも変。
特に最近は多作ぶりに
拍車がかかりヨリ変なものを
次々と出してくる。
しかも歌い方も含めて
煮え切らないその音楽姿勢は
マニアのみを喜ばせ続ける。
でもこの煮え切りなさって
グリフ・リーフの人の好さを
感じさせるウィットが
変容したものなんだけどね。
日本でこのタイプ?
そりゃ鈴木慶一でしょ。
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また新作が届いた。
テーマはでっかく
「アメリカン・インテリア」。
グリフ・リーフの遠い先祖
JOHN EVANS (1770-1799) が
たどった道程
東海岸バルチモアから
ノース・ダコダまでを
グリフ自身が再び旅してみるという
一大スペクタクル絵巻
でもショボイ。
いやショボクなくちゃいけない
ショボクなかったら
「魂の叫び U2」 になっちゃうからね。
英国のTHE TIMES 紙は
愛をこめてこの新作を
「頑張りすぎない良さ」
と褒め称え異例の
5星を与えたけれど
言葉をかえれば
ショボイの万歳!ってことでしょ。
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このアルバムと同時に
ペンギン・ブックから関連本と
友人の DYLAN GOCH が
監督を務めたドキュメンタリー映画も
出るよ。
GRUFF RHYS/AMERICAN INTERIOR (LP+CD)
TURNSTLE : TS008LP (2014 UK)