マーカス・キング(28歳)の
最新アルバムが届いた。
過去5枚のアルバムは
絵にかいたような南部出身の
「歌う白人ブルース・ギタリスト」
そのもの。
新作のプロデューサーは
なんとリック・ルービン。
ビースティー・ボーイズ
レッチリ
メタリカ
ジョニー・キャッシュ
アデル
彼がかかわったアルバムの
なんと多彩なことよ。
そんなリック・ルービン
プロデュースの
マーカス・キングの新作が
つまらないはずがない。
マーカス・キングのブルースは
あくまで伝承音楽としての
リメイク・ブルース。
J.レノンやディランは
元歌ブルースの気配を
全く消し去る巧妙なリメイク。
マーカス・キングのは
いうなれば産直リメイク。
実例を挙げると
新作のB面1「ディライア」は
I Shall Be Released と
You Are So Beautiful の
あからさまな結合。
しかしリック・ルービンは
そんなことは意に介さない。
リックにはマーカス・キングの
百万人に一人の輝く音楽家魂が
見えている。
MARCUS KING/MOOD SWINGS (LP)
REPUBLIC:
602465083750 (2024 EU)