チャック・ベリーをして
「自分は彼女の真似を
していただけ」と言わしめた
ゴスペルシンガー&ギタリスト
シスター・ロゼッタ・サープ。
彼女の
フランスはリモージュ市での
ライブ録音(1966年11月)
が発売された。
1950~1960年代は
アメリカの黒人ジャズや
ブルースの巨人たちがこぞって
ヨーロッパへ演奏旅行へ
出かけて行った時代。
そのことが後の
英国ブルース・ロック隆盛へ
繋がっていくのだが
とりわけ
シスター・ロゼッタ・サープの
1964年の英国ツアーには
エリック・クラプトン
ジェフ・ベック
ジミー・ペイジ
キース・リチャードらが
会場に駆け付けたという。
さてこのライブ録音だが
あのティナ・ターナーが
舞台に現れるなり
「ハーイ!」の一言で
その日のコンサートを
完全に支配してしまったように
サープはギブソンSGヒトカキと
第一声だけで瞬時に聴衆を
自分の世界へ引きずり込む。
ステージが進むにつれ
キリスト様と音楽の神様との
魂の交信の場と化していく様は
ちょっと恐ろしいくらいだ。
SISTER ROSETTA THARPE/LIVE IN FRANCE THE 1966 CONCERT IN LIMOGES (CD)
INA/DEEP DIGS MUSIC (2024 EU)