ENNIO/ DERECTED BY GIUSEPPE TORNATORE エンニオ・モリコーネのドキュメンタリー映画

パンデミックで
日本公開が半年遅れた
映画「モリコーネ」を
昨日見てきた。
白状すると
エンニオ・モリコーネの
本当の凄さに気付いたのは
ごく最近。
そんなだから友人に前の方の
チケット取れるけど行く?
と誘われた2004年の
来日公演は迷うことなくスルー。
不入りだったあのコンサート
もしあの当時この映画が
公開されていたら
5000人収容の
国際フォーラムの来日公演は
連日大入り満員だっただろうね。
映画「モリコーネ」は
エンニオ・モリコーネの
熱心なファンでなくとも
コンサート絶対見たい!
と思わせる力を持っている。
監督は世界中の映画ファンが
涙したあの
「ニュー・シネマ・パラダイス」
のジュゼッペ・トルナトーレ。

映画の構成は
エンニオ・モリコーネ自身が
自分の過去の仕事に関して
いまどう感じているのかを
ざっくばらんに語る部分が
映画全体の約半分。
それ以外は有名人セレブの
インタビューをコラージュ
していく方法がとられている。
そこで語られた話を
具体的に肉付けしていく形で
実際の映画シーンや
コンサートや録音風景
過去の写真等が挿入される。
そのネタの数量や
エピソードの濃厚さが
とてつもないので
相当の覚悟でご覧くださいね。
セレブの1人として登場する
スプリングスティーンが
ほんと小物に見えるくらい
スーパー・セレブたちが
噴水のように出てくる。
当然そのセレブたちが
発する言葉はオリジナルかつ
ユニーク。

ここからは
セレブたちのリストです。
セレブとして最初に
登場するのはなんと
ピーターパン御用達
ジノ・パオリ(88歳)。
カーラ・ブルーニが
ファースト・アルバムで
(2002)カバーした
Il Cielo in Una Stanzaの
作曲者がジノ・パオリ。
そのジノ・パオリの
ファースト・アルバム
(1961)を編曲したのが
無名時代のモリコーネ
だというから驚き。
映画のトップシーンで
登場させるということは
ジュゼッペ
あなたもジノ・パオリの
ファンなんだね。

お次は
「ラスト・エンペラー」の
ベルナルド・ベルトリッチ監督
彼はいいこといっぱい
しゃべってくれるが
1つだけ紹介すると
「エンニオの音楽は
散文と詩が合体したしたもの」

ジャンニ・モランディ
イタリア・カンツォーネ界の
大御所で日本でも人気が高く
ムーンライダーズも
「太陽の下の18歳」を
カバーしてる。
彼のヒット曲のほとんどが
モリコーネ編曲だ。

スプリングスティーン
イタリア&アイルランド系
アメリカ人の彼は
マカロニ・ウェスタン時代の
エンニオが大好きだという
血が呼んだのかしらん?
でも彼が「続夕日のガンマン」
を見てすぐサントラを
買いに行ったというくだりは
映画的な嘘だね。
だって「続夕日のガンマン」の
サントラがアメリカで
発売されたのは
映画公開から10年後だもの。

残りのセレブたちの紹介は
映画を見る楽しみを奪うので
省略するね。


IMG_4665
IMG_4658

musicカテゴリーの記事