T REX(マーク・ボラン)は
1967年にデビューした時は
ティラノザウルス・レックスと
名乗っていた。
1970年にT REXに改名し
ボウイと並ぶグラム・ロックの
大スターに。
ティラノザウルス・レックス時代の
T REXのサウンドは
民族音楽に「指輪物語」等の
ファンタジー文学が混じった
アヴァンギャルドな
ヒッピーサウンド。
本国英国では
アンダーグラウンドDJ
ジョン・ピールをはじめとする
通のロック・ファンを獲得。
初期のピンク・フロイドや
ソフト・マシーンとも
共演していたといえば
なんとなくわかるでしょ。
そんな
ティラノザウルス・レックス時代の
アウトテイクを集めた
2枚組CDが発売された。
はっきり言って
正式に発売されたスタジオ盤と
ほとんど変わらない
アウトテイク集なのだが
マーク・ボランは
ひとつの曲を10テイク以上
録り直している
偏執狂に近い完璧主義者なんだね。
それにしてもだ
デビューから「電機の武者」の
大ヒットまでプロデューサーとして
T REXを支えた
トニー・ヴィスコンティーの名前が
24ページのブックレットの
何処にも登場しないのは何故?
トニー・ヴィスコンティーが
以前インタビューで
(トニーはT REXとボウイ
両方のプロデューサー)
「才能の豊かさという点で
マーク・ボランもボウイも
同じくらい凄かった。
もしかするとマーク・ボランの方が
上だったかも・・
がマークは人間性に問題があった。
それがグラム・ロック・ブームが
去った後の2人の人生を決めた」
天才肌と呼ばれるミュージシャンに
ありがちな話だが
ピーターパンの御贔屓は
今も昔もT REX。
なんせ
1972年9月3日
開店日の最初の曲は
T REXのA BEARD OF STARS
でしたから。
TYRANNOSAURUS REX/STRANGE ORCHESTRA (2 CD SET)
EASY ACTION RECORDS:EARS168 (2021 EU)