「ニューシネマ・パラダイス」や
「荒野の用心棒」等を手掛けた
映画音楽の巨匠
エンニオ・モリコーネ(昨年死去)。
彼の最初で最後の来日コンサート
(2004年)を見そこなったのは
一生の不覚だった。
何故一生の不覚と思ったか?
エンニオ・モリコーネの死を
追悼するような形で昨年末発売された
「モリコーネ・シークレット」が
凄すぎるからだよ。
「ONCE UPON A TIME IN NEW YORK」や
「海の上のピアニスト」のような
大作映画の時には依頼主から
決まって「美しいテーマ曲を」と
言われ続けてきた
エンニオ・モリコーネ。
本人曰く「全くもってうんざり」
だったらしい。
しかし生涯500本ちかく
手がけたとされるサントラの中には
自由で実験精神あふれる作品が
たくさんあった。
そんな「アナザーサイド
・オブ・モリコーネ」的
映画音楽を集めたのが
この「モリコーネ・シークレット」。
ここにはムチの音やゲップの音
さらにはトイレを流す音まで使った
現代音楽と見まごうばかりの
奇曲珍曲美曲28曲が収められている。
アルバムに付けられた副題は
「閉じ込められた暗く痛む
サイケデリック世界」。
PS
ユニヴァーサル・ミュージックさん
一刻も早く日本語字幕の付いた
このユーチューブ動画
アップしてくださいよ。
それにしても
ローマ市内の教会の中に作られた
このモリコーネ・スタジオ凄いね。
ENNIO MORRICONE/MORRICONE SEGRETO (2 LP SET)
CAM/DECCA/UNIVERSAL:774253 (EU 2020)