トニー・ジョー・ホワイトと並ぶ
カントリー&ソウルの
第一人者ダン・ペンの新作が出た。
デモ録音や先週ご紹介した
ヨーロッパのライブ録音を除くと
これがソロアルバム3枚目。
聞いたところによれば
アレサ・フランクリンを始めとする
ソウル・シンガー達に書いた
膨大な楽曲から生まれる年間印税額は
ジミー・ウェブのそれを
上回るほどなんだとか。
なるほど大好きな釣りや
ビンテージ・カーのコレクションに
没頭できるのはそのせいなんだね。
さて26年ぶりの新作だが
まず驚くのが
ダン・ペンの声の若々しさ。
先週ご紹介したライブ盤でも
触れたことだけど
普段の健康管理のたまものだね。
78歳の高齢にもかかわらず
全13曲すべて書下ろしの新曲で
ナッシュビルを中心とした
若手ライターとの共作が多い。
昨日書き上げた新曲を
今すぐファンに聞かせたい
そんなダン・ペンの思いが
ひしひしと伝わる傑作だ。
1曲1曲に命を吹き込み
ホログラムのように
リアリティーを浮かび上がらせる
歌う千両役者ダン・ペンの真骨頂
ここにあり。
DAN PENN/LIVING ON MERCEY (LP)
THE LAST MUSIC CO :LMLP219 (EU 2020)