ナッシュビルのキャロル・キングの
異名をとる女性ソングライター
メリィジョン・ウィルキン
(1920-2006)。
その人気&評価は
カントリー界だけに留まらず
ビートルズやミック・ジャガーも
彼女の曲をカバーしている。
特に有名なのは
ザ・バンドがファースト・アルバム
「ビッグ・ピンク1968年」の中で
彼女の名曲
「ロング・ブラック・ヴェイル」を
取り上げたことだろう。
インターネットもない時代だから
メリィジョン・ウィルキンって
一体何者?ってことで
ザ・バンドのファンは
彼女のアルバムを探し回ったものだ。
今日ご紹介する
ジョン・バック・ウィルキンは
メリィジョン・ウィルキンの息子。
1970年に出た
ファースト・アルバムは当時の
シンガー・ソングライター・ブームに
あやかった内容でまあまあの出来。
アルバム制作には
クリス・クリストファーソンや
エリアコード615など
ナッシュビルの名プレーヤー達が
大挙参加。
(クリス・クリストファーソンを
レコード会社に紹介したのは
メリィジョン・ウィルキン)
当時の評価は母親のコネを使った
典型的親の七光りアルバム。
最近はアシッド・フォークの
名盤としてちょっとブームらしい。
うってかわって
翌年1971年に出た
セカンド・アルバム
「バック・ウィルキン」は傑作。
かぶっていたネコの皮を
破り捨てロッキー・エリクソンばりの
サザーン・パンクロックを聞かせる。
8曲がバック・ウィルキンの
オリジナルでカバーは
バレット・ストロングの
「マネー」と
チャック・ベリーの
「ジョニーBグッド」。
この2曲のカバーも
独特の味わいがあって好き。
JOHN BUCK WILKIN/IN SEACH OF FOOD CLOTHING SHELTER AND SEX (LP)
LIBERTY:LST7639 (US 1970)
JOHN BUCK WILKIN/BUCK WILKIN (LP)
UNITED ARTIST:USA 5541 (US 1971)