NEIL YOUNG/TUSCALOOSA FEB 5, 1973 ニール・ヤング&ストレイ・ゲイターズ

名曲ぞろいの
ニール・ヤングの
ハーベスト1972年」は
ニールのアルバムで
もっとも愛されているアルバム。
でも発売から47年も
愛されつづけてきたのには
別の理由があると思う。
それは
ナッシュビルの名ドラマー
ケニー・バトレーが
参加することにより
このアルバムが特別のトーンを
持つことになったから。
その特別のトーンとは
ほし草の匂い。
世界でこのほし草の匂いと
同じ感触を持ったアルバムは無い。
一度だけ
ギリアン・ウェルチが
ソウル・ジャーニー」で
試したが惨敗だった。
端的に言うと
アルバムの1曲目
「アウト・オン・ザ・
ウィークエンド」の
出だしのバスドラの「鳴り」で
このアルバムの持つ
特別のトーンとしか呼べない
サウンド基調は決まったのだ。
1度聴いたら誰もが好きになる
アルバムの4曲目
「ハート・オブ・ゴールド」
にしても
もしジム・ケルトナーが
ドラムスだったら
格調高すぎてあれほどの
世界的な大ヒットには
ならなかったはず。

アルバム「ハーベスト」の
大ヒットを受けて
1万人を超えるアリーナクラスの
全米ツアー(1972年から
1973年)を敢行した
ニール・ヤング。
その模様はライブアルバム
「タイム・フェイズ・アウェイ
」として
1973年にリリースされている。
しかし
そのライブアルバムには
ライブで初披露された
全くの新曲だけが収められていて
「ハーベスト」からの曲は
ひとつも収録されなかった。
そのツアーだが
ギャラの安さのため
ケニー・バトレーは途中で抜け
上手いけれど味気ない
ジョニー・バルバータに交代。
先に触れた
「タイム・フェイズ・アウェイ」は
ジョニー・バルバータが入った
ツアーの後半時期を録音したもの。
長い前置きでごめんね。
この新作「タスカルーサ」は
まだケニー・バトレーが
ツアーに参加していた時の録音で
「ハーベスト」の有名曲が
すべて収められている。
ジョニー・バルバータには
申し訳ないけれど
ケニー・バトレーあっての
名作「ハーベスト」だよ。

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NEIL YOUNG & STRAY GATORS/TUSCALOOSA (CD)
WARNER MUSIC JAPAN: WPCR18224 (2019 JP)

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