ポール・マッカートニーの新作が
出るって言われて
何のトキメキも感じなくなって
どれくらい経つだろう。
ポールはいい曲が書けなくなり
創作意欲だけが空回り。
ライブに音楽家生命かけてる
ポール・マッカートニーなんて
願い下げだよ。
英国で同時代を生きてきた
ポールより2つ年下の
レイ・デイヴィスの新作が
あまりに素晴らしいので
つい愚痴が出ちゃった。
「アメリカーナ」と題された
この新作は
天才ミュージシャンが
語るべきものを持ち
何かしらのめぐり合わせが
うまくいったときの好例だ。
このアルバムの成功は
バック・バンドに
オルタナ・カントリーの
ジェイホークス(ミネソタ州)を
起用したことに尽きる。
ディラン&ザ・バンドの
「プラネット・ウェイブズ」
並みのシックリ具合。
歌詞は日本盤の対訳を
見てもらうとして
この新作
いつものレイ・デイヴィスの
ひねりの効いた言葉使いが
見えにくいけれど
それは歌詞の作り方が
アメリカンの
カントリー・シンガー達の
作詞作法にのっとってるから。
だからこのアルバムには
行間を読む楽しみもある。