話題のビートルズの映画
「エイト・デイズ・ア・ウィーク」
のエンディングで
ジョン・レノンは
「1963年はパラディウムでも
コンサートを開くことができたし」と
嬉しそうにしゃべっていた。
パラディウムは
シナトラやジュディ・ガーランドが
英国公演で使ったウェスト・エンドの
由緒ある2296人収容の劇場。
ハマースミス・オデオン(現アポロ)が
1962年に大改装され
ロックの聖地となる前は
ここが一番ステイタスのある
劇場だったようだ。
前置きが長くなったが
1968年のビーチ・ボーイズの
ロンドン公演もここ
パラディウムが会場だった。
そのライブ録音盤
「ライヴ・イン・ロンドン」は
ビーチ・ボーイズのアルバムの中で
トップ3に入るくらい好き。
英国のファンの絶対的ウェルカムと
それに応えるビーチ・ボーイズの
涙ぐましいまでのサービス精神が
パラディウムに歓喜の嵐を巻き起こす
それが「ライヴ・イン・ロンドン」。
カールの黄金の声は絶好調だし
MC担当マイクの客いじりも笑える。
1968年当時の
ビーチ・ボーイズはアメリカでは
すでに忘れられた存在だった。
この「ライブ・イン・ロンドン」には
ロンドン公演を
絶対成功させるんだという
ビーチ・ボーイズ5人の強い気持ちが
詰まっている。
オリジナル英国LP盤を手に入れた。
音質は東芝音楽工業盤(2番目の写真)
に比べ20%くらいアップしているが
ジャケットの裏にバーコードの付いた
米キャピトル再発盤がマッチベター。
注)
下のユーチューブだが
1番目は
開演前のリハーサル
これは凄い!
2番目はほぼ同時期の
パリ・オランピア劇場でのライブ
ブライアンのヴォーカル・パートは
アランが代行してるね。
モニター・スピーカー無しで
この完璧なコーラス・ハーモニー!
舞台の幕が開いた瞬間
マイク・ラブが
マイク・スタンド(笑)を
左に寄せた意味がわかった。
THE BEACH BOYS/LIVE IN LONDON (LP)
CAPITOL EMI :ST21715 (1970 UK)