アメリカの発売予定日の2週間前に
録音が半分終わっていなかったという
驚きのエピソードは
(総合プロデューサー・リック・ルービンの発言)
カニエ・ウェストのデッチ上げ気質と
即興の才をよく物語っている。
これって後期マイルス・デイヴィスのアルバム作りと同じ
ブラックの伝統芸のひとつね。
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アメリカ発売から一ヶ月も遅れて
やっと国内盤が出た。
対訳つけるための正確な英詞が本国から
なかなか届かなかったんだろうね、
ユニバーサル・レコード・ジャパン真面目。
「I AM A GOD」を例にとるまでもなく
上沼恵美子的 ビッグマウスは
いつも通りだけれど
最高に冴えた思いつき言葉の連射は
現代版「SUBTERRANEAN HOMESICK BLUES BY B.D」。
UNIVERSAL : UICD 6205 (JP 2013)