自伝映画「最後のマイ・ウェイ」は
最高の "音楽映画" だ。
というのも
ことミュージシャンの伝記映画で
彼らが作り上げた素晴らしい音楽そのものに
スポットが当たることは
これまでほとんど無かったから、
ドアーズしかり
レイ・チャールズしかり。
映画「最後のマイ・ウェイ」の
ステージ・シーンやテレビ出演シーンには
クロード・フランソワ本人の肉声が使われていて
演奏シーンの映画全体に占める分量は
とてつもなく多い。
実生活でのクロード・フランソワの
駄目さ加減を露呈したシーンの直後に、
その駄目っぷりを題材にした楽曲が
クロード・フランソワの超人的演奏シーンと共に
飛び出すミュージカル仕立て。
***
シナトラの大ヒット曲「マイ・ウェイ」は
クロード・フランソワがフランス・ギャルを
失ったショックから立ち直るために
書いた曲として有名だが
年表を逆算してみると
「夢見るシャンソン人形(1965年)」は
当時17歳のフランス・ギャルと
クロード・フランソワ(25歳)が楽屋や別荘で
情交を重ねていた頃
録音されたことになり
究極のカマトトソング「夢見るシャンソン人形」の
あの艶っぽさの秘密も解けようというもの。
チネ・ラヴィータで11日(金)まで上映中
絶対見て。
CLAUDE FRANCOIS/SUPER HITS (2 LP SET)
PHILIPS : 6680 260 (FR 1977)