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スティーヴ・アールの新作 STEVE EARLE I’LL NEVER GET OUT OF THIS WORLD ALIVE

スティーヴ・アールの新作です。

アリソン・ムーアとの充実した結婚生活が

アルバムの隅々からにじみ出てます。

録音卓の前で1歳の息子を抱っこしてるスティーヴの写真が

何よりの証拠でしょう。

プロデュースはT・ボーン・バーネット、

これぞ究極のオルタナ・カントリーって感じに

仕上がったのはバーネットの力でしょうね。

アラン・トゥーサンのブラスアレンジ(一曲だけ)

いい感じです。

アルバムタイトル(そしてスティーヴ・アール作最新小説のタイトル)

" I'LL NEVER GET OUT OF THIS WORLD ALIVE "

「生きてるうちはこの世から抜け出せないだろう」

(ハンク・ウィリアムス作)は

45回転シングル盤としてのみリリースされてます。

これはどんどん消えていく

全米レコード小売店救済キャンペーンの一環として

発売されたもので今ならEBAY で

$20 くらいで手に入ります。

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STEVE EARLE/I'LL NEVER GET OUT OF THIS WORLD ALIVE (CD)

NEW WEST RECORDS : NW 6195 (US 2011)

 

TADZIO タッジオ タジオ は 美少女、だっけ? 仙台

復興の街仙台から登場した

2人組女性ハードコア・ポップバンド

TADZIO タッジオです。

「ヴェニスに死す(ヴィスコンティ)」のタッジオね。

現実の方がよっぽどパンクな2011年日本の夏、

この鬱屈を晴らせるのはこのタッジオしかいません。

銀座(祇園も可)のメタリカ(初期)

これは強い。

ジャケよーく見てください、

スリッツが登場してきたとき

美人過ぎる英国女性3人に世界中の

男性パンクスはドキドキしたものですが

このタッジオもきっと同じような旋風を引き起こしますよ。

現にピーターパンでタッジオを聞いた(ジャケ見た)

ゼルダ」命の元パンクスが

「明日タワーで買ってくる」と力強く宣言してましたもの。

2011フジロックは「タッジオの夏」になると思います。

***

瀬川雄太君(サトル)のエンジニアリング見事です。

仙台が日本のマッスル・ショールズになる日は近い。

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TADZIO/SELF TITLED(CD)

P-VINE : PCD 18008 (JP 2011)

 

海の日

18日海の日(月曜)は通常営業いたします。

連休は是非ピーターパンにお越しください。

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チューン・ヤーズ の セカンド TUNE YARDS WHOKILL

チューン・ヤーズはメリル・ガーバスを中心とした女性3人組。

「サハラ砂漠に実際に出かけ現地の歌唱法も身に付けました」

ってところが実にアメリカ人的だな。

イギリス人なら「アフリカンってこんな感じじゃない?」で

即、録音始めるだろうからね、

インスピレーション至上主義かな、

スリッツとかさ。

チューン・ヤーズは現場実証+アイデア吟味

BUT 音楽的官能少なめ。

けなしてるんじゃないかって?

そんなことないよ。

低い音で流してると

ピーターパンがカフェ@イースト・ヴィレッジに変身するからね。

やっぱり褒め言葉になってない?

そうかー。

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tUnE-yAaDs/WHOKILL (LP)

4AD : CAD 3106 (US 2011)

 

 

ボン・アイヴァー の セカンド BON IVER SECOND ALBUM

1994年の夏、

低空飛行を始めた飛行機から眺めた

ウイスコンシン州(アメリカ最北の州)は

行けども行けども森と湖だった。

ウイスコンシン州の小さな町オー・クレア(EAU CLAIRE)で

ジャスティン・バーノン(ボン・アイヴァーはプロジェクト名)の

傑作ファーストアルバム(2008年)は録音された。

ジャスティン・バーノン本人が認めるとおり

アルバムのベースに流れるのは

「隔絶 ISORATED」と「故郷オー・クレアの町」。

***

セカンドアルバムが出た。

オー・クレアの町でマイペースな音楽活動を

続けていくのだろうと思われたジャスティン・バーノン、

が彼を取り巻く環境はこの3年で激変した。

まさかのカニエ・ウエストとの競演!や

イギリスを中心とした人気沸騰

それらはジャスティン・バーノンの音楽に

微妙な変化をもたらしている。

電気処理されたヴォーカルはベールにおおわれ

走馬灯のように現れては消える。

それは俳句の様な歌詞と混ざりあい

限りなくプログレッシブ。

20回繰り返し聞いて

やっとアルバムの輪郭が見え始めたところ。

シンプルにみえてちょっと厄介な

ジャスティン・バーノンのセカンドアルバムだ。

***

YOU TUBE のカニエ・ウエストの映像カクカクしてるけど我慢してね。

オタ芸女性軍団の右手の台に乗ってる

白い上下着た新興宗教の教祖みたいなのが

ジャスティン・バーノン。

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BON IVER/BON IVER(LP)

JAGJAGUWAR : JAG 135 (US 2011)

 

 

バトルズ の グロス・ドロップ BATTLES GLOSS DROP

この夏フジロックで再来日する

アンビエントなハードコア・テクノバンド

バトルズのセカンド

このアルバム

突然のタイヨンダイ・ブラクストン

(アンソニー・ブラクストンの息子)の脱退もあり

難産だったらしい。

強面でも愛嬌のあったファースト(2007年)に比べ

剛速球一本やりというか

「タイト」と「硬直」のハザマを行きつ戻りつ。

多彩なゲスト・ヴォーカルが目を引く。

ヤマタカ・アイ(ボアダムス)が参加した"SUNDOME"は

さながら "縄文人 IN NEW YORK" で一番の聞きもの。

オールド・ファンは

80年代英国テクノ・ロックの貴公子

ゲーリー・ニューマンがヴォーカルをとった

"MY MACHINES" に涙だろう。

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BATTLES/GLOSS DROP (LP)

WARP : LP 212 (EU 2011)

ジョアン・ジルベルトのライブ JOAO GILBERTO LIVE IN NEW YORK CITY 1964

どう考えても海賊盤だよ、このLP

500枚限定って触れ込みで

英国や日本のアマゾンで堂々と売っている。

A面に1964年にヴァーヴ・レコードから出た

"LIVE AT CARNEGIE HALL"

B面には1970年の「エン・メキシコ/彼女はカリオカ」が入ってる。

「エン・メキシコ/彼女はカリオカ」は値段が高すぎて

手が出なかったLPだけど、

これでアナログLPゲットというわけにはいかないわな。

下のYOU TUBEは

ジョアンのブラジルでの復活コンサート(2008年8月)を見るため

チケットを持たないまま現地まで

やってきた日本人のファンに

リポーター「どれくらいで買うつもり?」

日本人のファン「8万で」!

僕がこの海賊盤つかまされたみたいに

偽チケットゲットってことにならないことを祈ってるよ。

ちなみに同じ年11月の来日公演は腰痛でキャンセル。

まーそんなこんなで

これ以上被害者を出さないために書き始めたレビューだけど、

書いてて嬉し悲しなのはこの海賊盤が

今年手入れたどんなアルバムよりも素晴らしいってこと。

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JOAO GILBERTO/LIVE IN NEW YORK CITY OCT 9,1964 (LP 500 COPIES)

BB ALFA/RVI TOKYO : B 139 (2011)