KATE BUSH 50 WORDS FOR SNOW ケイト・ブッシュ 雪のための50の言葉

エアリアル」に続くケイト・ブッシュ6年ぶりの新作

アルバム一枚そっくり「雪」がテーマ。

一曲目は「スノーフレーク(一片の雪)」。

人間なら誰でも、いつか、どこかで

「一片の雪」が落ちてくるサマを

何時間も追い続けた記憶があるはず。

ほとんどの人はその幼少期だったろうけれど、

ケイト・ブッシュは50歳を超えた今も

「一片の雪」を追い続けていられる人。

皮肉ではなく

その贅沢な心の道楽に感動してしまった。

***

「エアリアル」以前のサウンドは

テクノロジーの匂いの強いゴシック・ロック、

今は「フリル付の音楽はもう止めたのよ」って感じだ。

イントロがあってサビがあってという曲作りも止めてしまった。

メロディ・モチーフ(またはフレーズ)が延々と続いていくだけ。

だから最初は「何このバラケ具合」と感じるかもしれない。

でも10回繰り返し聞いたあたりから

「何このバラケ具合」は

見事に織り込まれたペルシャ絨毯のごとき艶姿を見せる。

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KATE BUSH/50 WORDS FOR SNOW (CD)

FISH PEOPLE : TOCP 71202 (JP 2011)