NILSSON/SKIDOO オットー・プレミンジャー監督のコメディー映画のサントラはニルソンが担当してたんですよ

オットー・プレミンジャーの
1968年の映画「スキドゥー」の
はニルソンが担当。
ニルソンが
「ウィズアウト・ユー」で
世界的にブレイクする前で
大傑作アルバム「ハリー」を
発表した年ね。
ニルソン自身の歌モノは
2曲しかないものの
サントラの挿入曲すべてを
ニルソンが担当している。
音楽監督&アレンジャーは
あのジョージ・ティプトン。

肝心の映画のほうは
主演が1950年代から
1970年代にかけて
テレビおよび映画を通して
アメリカ人なら誰でも知っていた
コメディアン
ジャッキー・グリーソン。
この人副業で
ムード・ミュージック・アルバムを
何枚も出していて
最初に出した10枚のアルバムは
どれも100万枚以上
売れたんだって。
この連続100万枚突破記録は
今もって破られていないそうな。
そして別格扱いで
あのマルクス・ブラザーズの
グルーチョが神様役で
出演していたというのだから
当時でもお金をふんだんに使った
カルト映画だったかも。
オットー・プレミンジャーの
強いこだわりが見え隠れするのは
LSD華やかし1968年当時の
ドラッグ・トリップ・シーンで
しつこいくらい描写が細かい。

それより何より
アルバム・ジャケットのイラストに
トミー・ウンゲラーを使ったのが
すごい。
オットー・プレミンジャーは
前の年にもトミー・ウンゲラーを
映画のポスターに
起用しているんだよね。
(下の画像参照)
この映画が作られた1968年は
ベトナム戦争がますます激しさを
増していた頃で
NYアンダーグラウンド・
ニュースペーパー
「ヴィレッジ・ボイス」に
トミー・ウンゲラーの
ウルトラ・ブラックなイラストが
毎週のように掲載されていた。

信じられないかもしれないけれど
仙台二番町角の
モンベルの入っているビルには
1960年代
「アメリカ文化センター」があって
空輸便で「ヴィレッジ・ボイス」が
本国から毎週送られてきていた。
親切な係のお姉さんは
「どうせ捨てるんだから」と
当時高校生の僕に
「ヴィレッジ・ボイス」を
毎週プレゼントしてくれた。
1969年夏ニューヨーク近郊
ウッドストックで
40万人を集めたドでかい
ロック・フェスティバルが
開かれたというニュースも
一週遅れの「ヴィレッジ・ボイス」
で知った。

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NILSSON/OTTO PREMINGER SKIDOO (LP)
RCA:LSO 1152 (1968 US)
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