アントニー改めアノーニの新作。
これまでソロ名義のアルバムを
作り続けてきたアノーニが
あえてアノーニ&ザ・ジョンソンズ
とグループ名義にした意味は?
今回アノーニは歌詞に専念し
ジミー・ホガース
(エイミー・ワインハウス他)
に作曲を任せている。
それがグループ名義にした
主な理由らしい。
それと音楽性に幅を持たせるため
他人の知恵を拝借って意図も
あったらしい。
世界に一つしか存在しない
あの「声」は今回も強烈。
初めてアノーニを体験した人なら
アルバムの内容以前に
あの「声」に圧倒されるだろう。
でも僕のようにアノーニの
ファースト・アルバムから
付き合ってきたものとしては
ちょっとばかし賞味期限切れの
「声」でもある。
そこを超越したアルバムの
登場を心待ちにしていたわけだが
今回のアルバムがその期待に
応えるアルバムかと問われると
ちょっと疑問。
アノーニ本人は
マーヴィンのWHAT’S GOING ON
に強い影響を受けた新作
だと言っているけれども。
A面1曲目の
IT MUST CHANGEと
B面のIT’S MY FAULTは
文句なしに素晴らしい。
ps
LGBTQの顔ジャケ写真
(アノーニ本人にあらず)は
「クリムゾンの宮殿」を超えた。
ANOHNI & THE JOHNSONS/MY BACK WAS THE BRIDGE FOR YOU TO CROSS (LP)
ROUGH TRADE:RT0393LP (US 2023)