バリバリの
最新レコーディング技術
完璧なアレンジメント
最高レベルのスタッフを
集め制作されたこれぞ一流を
見せつけるアデルの4枚目。
しかしそこにはアデル本人の
トレーニングを重ねた
血も涙もある正直な歌唱が
不可欠なのは言うまでもない。
半年前に離婚しシングルマザーに
なったアデルだが
「心の墓標に花を手向ける」とか
「この川に黄金は無かったの」とか
「女性自身」的歌詞が顔を
のぞかせるのは仕方ないとしても
アデルをスターにした
リック・ルービンなら決して
許さなかったであろう
お涙頂戴母子映画ような
「ママもいっぱい人生を学んだわ」
等(涙音まで収録)は
こと欧米では反感を買う恐れあり。
でもそれは「30」歳を迎えた
人間アデルのドキュメンタリー
記録としてどうしても
収録しておきたかったものに
違いない。
いずれにせよ良くも悪くも
大衆と共に歩を進める
アデル・ワールド健在。