GORDON LIGHTFOOT/SUMMER SIDE OF LIFE ゴードン・ライトフットの「人生の夏の日」

ゴードン・ライトフット
人生の夏の日(1971)」の
アメリカ盤を手に入れた。
ずっと国内盤を聴いてきたのだが
このアメリカ盤は
ゴードン・ライトフットの声が
まるで別人のように聞こえる。
LP盤の音の入っていない内側を
チェックしたら
コロンビア・レコード時代の
マイルス・デイヴィスのLPで
お馴染みのアルティザン・サウンドの
マークが刻印されていた。
その刻印がこれ。

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よく調べたら
「人生の夏の日」は
アルティザン・サウンドの創始者
ボブ・マックロード直々の
カッティングだったらしく
音の良さは当然かも。
ちなみにビーチ・ボーイズの
「ペット・サウンズ」のモノ録音LPは
たくさん種類が出ているけれど
「カール&ザ・パッションズ」に
ボーナス盤として付けられたものが
一番でそのカッティングも
アルティザン・サウンドだ。

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ゴードン・ライトフット
「人生の夏の日」の紹介に戻ると
前作のリプリーズ移籍第一弾
心に秘めた想い(1970)」は
プロデューサー
レニー・ワロンカーの指揮のもと
ワーナー・バーバンクの
オールスターが集められ録音された。
ランディー・ニューマン
ライ・クーダー
ヴァン・ダイク・パークス
ライ・クーダー
ジョン・セバスチャン
ニック・デカロ等。
ゴードン・ライトフットも
その期待に応えるように
100曲(!)の新曲を持参して
レコーディングに臨んだという。

「心に秘めた想い」は
いい意味で緊張感のある
完璧すぎるくらい完璧な
アルバムだったが
この「人生の夏の日」は
ナッシュビルで録音されたせいか
リラックス・ムード。
チャーリー・マッコイ
ケニー・バトレー
チップ・ヤングといった
ナッシュビル・レジェンド・プレイヤー
オンパレードの録音だが
フォーク&カントリー歌手
ゴードン・ライトフットの
硬質なカナダ人気質は
より際立つことに。
ゴードン・ライトフットを
改めて聞いて感じるのは
欧米にも形を変えた演歌的な情緒って
存在するんだなってこと。
わかりにくければ
あのジーン・クラークの
ホワイト・ライト」を思い出して。

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GORDON LIGHTFOOT/SUMMER SIDE OF LIFE (LP)

WARNER/REPRISE RECORDS:MS 2037 (US 1971)

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