フランク・シナトラの名作
「ソングス・フォー・ヤング・
ラバーズ(1954年)」の
LP盤を手に入れた。
25センチ盤(10インチ盤)
なので8曲しか
入っていないけれど
8曲すべて名曲で
はつらつとした
若きシナトラ(37歳)の
歌声が味わえる。
晩年のリプリーズ盤にみられる
マッチョ志向の強い
仰々しさはここには無い。
シナトラ・マニアに聞いたら
エヴァ・ガードナーと
結婚していたこの時期の
キャピトル録音に
駄作無しなんだって。
1曲目の「マイ・ファニー・
ヴァレンタイン」は
後のチェット・ベイカーに
代表されるペシミスティックな
歌い方とは違う
幸福感あふれる表現。
ビョークが
ファースト・ソロ・アルバムで
カバーしていた
「ライク・サムワン・
イン・ラブ」も絶品。
シナトラの専属ハープ奏者は
コーキー・ヘイルだが
彼女はビョーク・ヴァージョンで
即興色強いハープ演奏を
聞かせていたっけ。
6曲目のロジャース&ハートの
世紀の名曲「リトル・ガール・
ブルー」も当然ながら
素晴らしい
(細野さんのアノ名曲の
ヒントこれでしょうね)。
PS
このアルバムが収録された
ボックス・セットが
アマゾンから出ています。
CD10枚に16枚分のアルバムが
入ってたったの1731円
音質もこのLP盤に引けを
取らない良さでお勧めです。
FRANK SINATRA/SONGS FOR YOUNG LOVERS (10″ LP)
CAPITOL:H488 (US 1954)