ダスティー・スプリングフィールドの
初期の5枚のアルバムが
(1964年から1970年)
破格の値段で再発されました。
何故か3枚目のアルバムが
含まれていませんが。
ダッチワイフのような写真が
使われたスリップ・ケースの中に
紙ジャケ仕様で5タイトルが
入ってます。
紙ジャケとは言っても
日本のレベルを期待したら
裏切られます。
ダスティーはレズビアンで
1970年代のインタビューで
「16歳の時から女性からの
ディナーは断ったことは
なかったわ」とカミングアウト。
エルトンや
ペット・ショップ・ボーイズが
共演を申し出たのも納得です。
1980年代には
カリフォルニアに移り住み
まだ同性婚が認められて
いなかったにも関わらず
映画女優と結婚式を
挙げてるんですね。
ダスティーはイギリス人ですが
アイリッシュです。
トム・ジョーンズもアイリッシュで
活動時期が一緒だったので
当時はイギリス音楽界の
キング&クイーンのような
存在でした。
ダスティーはその声の中に
メランコリーと熱狂を
隠し持っています。
これは彼女の専売特許です。
この声を武器に
「この胸のときめきを」では
朗々とした
イタリアン・カンツォーネを
マニッシュな豪快さで歌いあげ、
バカラック&デヴィッドの
「ルック・オブ・ラヴ」では
たいていの歌手が
都会のアンニュイ止まりなのに
ダスティーは血のニジミさえ
感じさせる素晴らしさ
それでいて生っぽさは皆無。
バカラック自身
ダスティー・ヴァージョンが
ベストと明言してます。
ダスティー手始めの一枚は
これです。
DUSTY SPRINGFIELD/5 CLASSIC ALBUMS (5 CD SET)
SPECTRUM UNIVERSAL :5363546 (2015 UK)