ビッグ・セールスが期待された
ボブ・ロック(ボン・ジョビやエアロスミス)
プロデュースのアッパーな仕上がりの前作
これがロンの人気が高いイギリスで
(3月7日ロイヤル・アルバート・ホール)
アルバムチャート最高位48位だった。
ロン・セックススミス自身にとって
この48位という順位の持つ意味は?
その答えはふたたびミッチェル・フルーム
(クラウディド・ハウスやランディ・ニューマン)と
組んだこの新作を聞けば明らかだと思う。
一曲目からドン底ソング「NOWHERE TO GO」で
スタートさせる徹底ぶりはおかしいくらい痛快。
アルバム全編メランコリーの王子へ逆戻りの
新作だけれどファンはやっぱりこのスタイルの
ロンが好きなんじゃないかな。
もしお買いになるなら2曲のボーナス・トラックが
入った国内盤がおすすめ。
フランク・シナトラの持ち歌
「WEE SMALL HOURS」のカバーが最高だから。
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うちの実家で飼ってるバセンジーの名前はロン。
これまで「ワン」と吠えたのを聞いたのは
後にも先にも一度だけ。
そのことをロン・セックススミスにメールしたら
「バウ」って返事きたよ。
RON SEXSMITH/FOREVER ENDEAVOUR (CD)
COOKING VINYL TEICHIKU IMPERIAL RECORDS : TECI 24676 (JP 2013)