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MOBY GRAPE LIVE モビー・グレープのライブアルバム

「夏なんです BY はっぴいえんど」でお馴染み(?)

モビー・グレープ、

まさかの初ライブ・アルバムが発売されました。

南(LA)のバッファロー・スプリングフィールド、

北(SF)のモビー・グレープと謳われた

2大カリフォルニア・サイケデリック・カントリー・ファンク・バンド。

一方の雄モビー・グレープ、

40年の時を経てその実像のシッポに

やっと触れることができます。

「モンタレー・ポップ・フェスティヴァル1967」や

1969年のヨーロッパ・ツアー

本拠地「アヴァロン・ボールルーム」での

時代の勢いまで封じ込めたライブ録音を

堪能してください。

はっぴいえんど」の「感謝」に載ってる

アレックス・スペンスとボブ・モズレイは

モビー・グレープの中心人物です。

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MOBY GRAPE/LIVE (LP)

SUNDAZED : LP 5314 (US 2011)

 

ランディー・ニューマン RANDY NEWMAN の SONGBOOK VOL.2

僕は1983年にランディー・ニューマンと

奥さんのロスヴィタさんに会ったことがあります。

(18年も連れ添った2人は

その2年後離婚してしまいます)

会って話している時の

ランディーの不思議な雰囲気

(機嫌がいいのか悪いのか不明瞭)が

今でも忘れられません。

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ランディーの音楽も

同じ分かりにくさをもっています。

大ヒットした「ショート・ピープル」にしても

小人コビト

(差別用語だけどあえて使わせてもらいます

”小さい”人々ってのもエッチだしさ)

には生きている理由がない、と言っているのか、

世間の、

小人(及び身体的欠陥をもった人々)

に対する欺瞞を歌ったものなのか、

はっきりしないからです。

もちろんランディーの真のファンは

本当の意味を知っているのですが。

この新作

ランディーの1968年から2008年までの

作品群の中から16曲ピックアップし

それをピアノ弾き語りしたものです。

もしこのアルバムが気に入ったら是非

VOLUME 1 もお聞きになってくださいね。

***

YOU TUBEのランディー、エネルギッシュですね。

60代の馬鹿力?

ドイツのフェスのTV映像ですが

ユダヤ系アメリカ人のランディーが

満員のドイツ人観客の前で

ユダヤのセンシティブな部分を歌詞に含んだ

「デキシー・フライアー」を歌っています。

この曲のピアノ前奏は

何度聞いても感動します。

YOU TUBE 2番目のヴィデオは

1968年のファーストアルバムに入っていた

名曲中の名曲

“I THINK IT’S GOING TO RAIN TODAY”

コンサートの最後に演奏するってことは

ランディー自身にとっても特別な曲なんですね。

このドイツのフェスでは

セックス絡みの曲など

本国アメリカのTVでは決して歌わないだろうと

思われる曲をバンバン披露しています。

逆にいうとドイツ人の見識の高さを

ランディーは信じているんでしょうね。

DSCF7054THE RANDY NEWMAN SONGBOOK VOL.2 (CD)

NONESUCH : 525943-2 (US 2011)

P J ハーベェイ の LET ENGLAND SHAKE

キャプテン・ビーフハート(昨年12月死去)は

P J ハーベェイの大ファンだった。

ジョン・レノンはニルソンの大ファンでした、

並みのビックリでしょ。

ビーフハートとハーベェイはプライヴェートでも

電話で長話するくらい仲が良かったが、

ハーヴェイの新作が気に入らない時は

ビーフハートは無言だったという。

でも、この新作はとても気に入っていた。

アルバムのキーワードは「英国」、

レイ・デイヴィスのように国粋主義的でも

U2のようにジャーナリスティックでもない「英国」。

ハーベェイの

センシティブでぶっきらぼうな

ヒリヒリ(RAW)した歌いっぷりが好きだ。

追記(12月6日)

英MOJO誌は年間ベストワンアルバムに

このアルバムを選びました!

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P J HARVEY/LET ENGLAND SHAKE(LP)

VAGRANT UNIVERSAL ISLAND : VR 652 (US 2011)

ソフィア・コッポラの SOMEWHERE サムウェア

ソフィア・コッポラの映画では

特別なことは何も起こらない。

それはこの新作でも同じ。

でもソフィア(40歳)の円熟ぶりに驚いた。

ソフィアって

人生の切なさ、くすっとする可笑しさを

詩的レベルにまで押し上げて

映画を作る監督。

ソフィア・コッポラの「SOMEWHERE」は

ベネット通り(フェリーニの甘い生活)を

サンセット・ブルーヴァードに置きかえた映画だ。

マストロヤンニがラストシーンで

「やっぱこの自堕落で

甘美なセレブ人生辞められません」

と諦念してしまうのに対して

「SOMEWHERE」の主人公は

(アメリカ人映画俳優という設定)

平原で愛車フェラーリを乗り捨て

新しい人生を生きようとする。

映画的な楽しみも実に豊か。

ベニチオ・デル・トロ等のカメオ出演、

ソフィアの

ラグジュアリー・ホテル趣味を反映した

シャトー・マーモント・ホテル(ウエスト・ハリウッド)や

ホテル・プリンチペ・ディ・サヴォイア(ミラノ)でのロケ、

などなど。

挿入歌はいつものように秀逸。

「マリー・アントワネット」のギャング・オブ・フォー

並みのサプライズはラストのタイトルバックで登場!

5月27日(金)まで仙台フォーラムで上映中。

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SOFIA COPPOLA/SOMEWHERE(US 2010)

レディオヘッドのTHE KING OF LIMBS

この新作くらいファンの間で

意見が分かれるものはないだろね。

レディオヘッドって

表面はクールに見えて

実はパッションの塊、

そこが一番の魅力だと思う。

今回は、パルス弱いんじゃない。

それとレディオヘッドには、

これまで

ポップス史に残る

偶発的な「瞬間のキラメキ」ってものが

イッパイあったでしょ。

今回は、その分量が少ない。

「美学」はフンダンにあるんだけど。

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RADIOHEAD/THE KING OD LIMBS(25CM LPx2+CD+STICKER+NEWS PAPER)

TICKER TAPE LTD : 827565057658 (IT 2011)

ジャッキー・デシャノン JACKIE DESHANNON のシングル・ベスト盤が出ました

まず下のYOU TUBE ご覧になってください。

ジャッキー デシャノン

小鼻にエネルギーみなぎってますね。

それとこのスインギング・腕

ACの広告もこれくらいやってもらいたいもんです。

激動の1960年代勇気あるアメリカの

女性シンガー(&ソングライター)

ジャッキー デシャノンの歩みが

このシングル・コレクション2枚

VOL.1 & VOL.2ですべてわかります。

何せこのジャッキー デシャノン

10代でレコード会社(リバティー)に

「全曲ボブ・ディランの曲でアルバムを作りたいの」と

オファーしたくらいですから。

21歳のランディー・ニューマンとの共作や

26歳のバカラックの書き下ろしなど

聞き所満載です。

***

もういちどYOU TUBE 見てください。

ジャッキーのTH音を発音する時の

舌の噛み方、これすごいと思いません?

それと途中でバックの黒人女性シンガー達(左側)の

円形台が動き出しますよね、

よろけてスインギング・腕がバラバラに。

家庭にヴィデオがない(証拠が残らない)

1960年代ならではのヒトコマでした。

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JACKIE DESHANNON/THE COMPLETE LIBERTY AND IMPERIAL SINGLES VOL 1&2(CD)

ACE : CDCHD 1243/1290 (UK 2009,2011)

 

FLEET FOXES フリート・フォクシーズのセカンド HELPLESSNESS BLUES

フリート・フォクシーズのファースト・アルバム

英音楽誌MOJO(音楽評論家による投票)で

2008年のベストワンに選ばれたときは

正直驚いた。

ビーチボーイズ

デヴィッド・クロスビー

からの引用で出来た音楽は

素晴らしいものだったが、

引用の仕方にシャレっけ無いのが

ちょっとね。

引用で出来あがったものがカッコいい

これが一番だけれど、

「引用の仕方がカッコいい(ポップセンス)」

こっちのほうが

もっと大事だと思うわけで。

スーパー・ファリー・アニマルズ見習えば?

***

フォクシーズのセカンドアルバム

ファースト以上に混みいった引用がなされている。

まーそれは置いといて、

これはアメリカからしか登場しえない

ハンサムな音楽だ。

ハンサム=リッチで寛大

パリッとして均整が取れてるって意味だけど。

伸びやかで曇りのない完璧なヴォーカル。

しかもその英語の発音は

サイモン&ガーファンクル並の明瞭さ。

トランジットでマウント・レーニアを

横目に見ただけだけど、

スタバでマイクロ・ボーイングな

最新シアトル気分てこれかも。

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FLEET FOXES/HELPLESSNESS BLUES(LP)

SUB POP : 098787088816 (US 2011)

 

 

 

 

細野晴臣 の ホソノバ HOSONOVA

1973年の1月

ジェイムス・テイラー日本最終公演が

終わったあと渋谷公会堂の前で

細野さんと初めてのソロアルバムの話をした。

狭山の自宅に録音卓(日本初の16チャンネル)を

持ち込んでもうすぐ録音始めるんだって

教えてくれた。

僕「今回ジェイムス・テイラーは何回見たんですか?」

細野「今日だけだよ」

僕「えーーーーーーー」

「はっぴいえんど」の他の仲間や

加藤和彦さんらが連日新宿厚生年金会館の

最前列近くに陣取っているのを

何度か見かけた。

ジェームス・テイラー日本最大のファンを

自認する細野さんがたった一回だなんて。

でもその疑問は「ホソノハウス」を

聞いてすべて解決したのだった。

***

「はっぴいえんど」は温度とか湿気を

意識させるバンドだ。

よく言われる「季節」というのは大雑把すぎる気がする。

「ホソノハウス」は寒さ(逆接として暖かさも)が音楽の核だ。

それ以降のアルバム(YMO含)は

暖かい、か、暑い、または温度ナシだった。

この最新アルバムは暑い、そして蒸す。

そこが

トロピカル・ダンディー」と似ている。

トロピカル・ダンディーのときは

カリブ海のふりして東南アジア(亜熱帯日本含)だった。

今回もボサノバ(ホソノ場 HOSONOVA)なんてどこにも無い。

NOを抜いて細そば?

ブランドソバ屋日本橋「砂場」をもじった「細野場」かな。

(下の写真参照、砂場じゃないけど)。

録音は去年なのに

「がんばろう日本」をはるか彼方に

押しやってしまう歌が入っている。

やはり細野さんは仙人。

***

今回のアルバム

ピーターパンで聞くと最高です。

なんたって

ピーターパンのオーディオ設定を

指南してくださったのは

細野さんのクラウン・レコード時代

(トロピカル・ダンディー、泰安洋行など)の

レコーディング・エンジニア

田中信一さんですから。

DSCF6978 HOSONO HARUOMI/HOSONOVA(CD)

VICTOR ENTERTAINMENT : VICL 63777 (JP 2011)