カテゴリー別アーカイブ: music

JB ルノアー の パロット盤 J.B.LENIR PARROT SESSIONS 1954-5

大好きなJB ルノアー(1929-1967)のパロット盤を手に入れた。

JB ルノアーはチェス・レコードの看板ブルースマンだけど

パロット・レコードにも録音してたんだね。

エルヴィス・コステロが「キング・オブ・アメリカ」で

取り上げた「アイゼンハワー・ブルース」も入ってる。

黒人ブルースマンの着道楽は有名だけれど

このJB ルノアーは群を抜いてたみたい、

魚座だもんな。

下のYOU TUBE はたまたまアメリカに住んでいた

スウェーデン人夫婦がJB ルノアーの大ファンで

スウェーデンTVでJB ルノアーを紹介するため

撮影されたもの(結局放送されなかった)。

撮影当日JB ルノアーはありったけの舞台衣装を持って現れ

今で言う最高のヴィデオクリップを作り上げたんだそう。

演奏中に用も無いのに後を振り返って

自慢のゼブラ柄燕尾服を見せる(見せびらかす)

シーンがあるでしょ?

あのあたりの人としての愛らしさに涙が出ちゃうね。

2番目のYOU TUBE はファンがアップした

オリジナル78回転のSP盤。

パソコン通した音でこの迫力、圧巻!!

ちなみにヴィム・ヴェンダースもJB ルノアーの大ファンで

彼のドキュメンタリー(製作スコセージ)まで作ってしまった。

DSCF7156
J.B.LENOIR/THE PARROT SESSIONS 1954-5 (LP)

PARROT RELIC RECORD : RELIC 8017 (US 1988)

ケイト・ブッシュ KATE BUSH の DIRECTOR’S CUT

ケイト・ブッシュのアルバムの中で

センシュアル・ワールド」と「レッド・シューズ」は

デジタル録音初期の殺伐としたサウンドに包まれている。

喝采と正義とプライドとビッグ・ラブの獅子座の

ケイト・ブッシュはその2枚を棄てておけなかったんだろうな、

全面的に大改装したアルバムを出した。

差し替えドラムがスティーヴ・ガッドっていうんだから

ケイトの気合の入り方は尋常じゃない。

それでオリジナル・アルバムより良くなったかどうかは

ひとまず横に置いといて

本題はここから。

僕が手に入れたアナログ盤(LP2枚組)のことね。

これ絶対マスタリング・ミスだ。

1200hzから3000hzあたりのサウンドの

メイン部分が梅雨空のようにドンヨリしているもの。

本職のエンジニアにこのLPを聞いてもらった。

彼によれば

「多分イーグルス・ピンクフロイド等のマスタリング・エンジニア

ダグ・サックスが送ったダット・マスターを

プレス担当者がスイッチの押し間違いに気づかず

カッティングしてしまったんだと思う」とのこと。

英国で「アビーロード」のCDディスクにケイト・ブッシュの音源が

間違ってプレスされ回収された事件以来のビッグ・ニュース。

ちなみにその間違いCDは去年EBAYで

1万円くらいで落札されてた。

このLP盤もそんなレアアイテムになるかも?

ケイト・ブッシュのマニアの方は良プレス盤が出回る前に

急いで手に入れてね。

PS:

やはりアメリカ本国ではこのLP回収されたらしい。

日本のアマゾンで売られたものは

この回収されたヴァージョンだったのですね!

DSCF7159
KATE BUSH/DIRECTOR'S CUT (LP+26 PAGE BOOKLET)

NOBLE & BRITE LTD : FPLP 001 (EU 2011)

THE BLACK KEYS BROTHERS ブラック・キーズ の ブラザーズ

ほんと不景気だな今の日本。

フジロックやサマソニの出演バンド一覧から

世界の一流バンドがどんどん減ってきてるよね。

10年前なら

他の国のサマーフェス蹴ってでも日本に来たがったのに。

「♪昔の名前で出ています」だけでいいのか?

ブラック・キーズ(ドラム&ギターの2人組)は

いま一番見てみたいバンド。

ホワイト・ストライプスから始まった真空管録音

デストーション&コンプレッサーかけまくり系ね。

ホワイト・ストライプスほど美学美学してないところが

本国アメリカのキッズに受けてる。

DSCF7128
THE BLACK KEYS/BROTHERS (2LP+CD+POSTER)

NONESUCH WARNER : 520266-1 (US 2011)

 

 

MOBY GRAPE LIVE モビー・グレープのライブアルバム

「夏なんです BY はっぴいえんど」でお馴染み(?)

モビー・グレープ、

まさかの初ライブ・アルバムが発売されました。

南(LA)のバッファロー・スプリングフィールド、

北(SF)のモビー・グレープと謳われた

2大カリフォルニア・サイケデリック・カントリー・ファンク・バンド。

一方の雄モビー・グレープ、

40年の時を経てその実像のシッポに

やっと触れることができます。

「モンタレー・ポップ・フェスティヴァル1967」や

1969年のヨーロッパ・ツアー

本拠地「アヴァロン・ボールルーム」での

時代の勢いまで封じ込めたライブ録音を

堪能してください。

はっぴいえんど」の「感謝」に載ってる

アレックス・スペンスとボブ・モズレイは

モビー・グレープの中心人物です。

DSCF7125

MOBY GRAPE/LIVE (LP)

SUNDAZED : LP 5314 (US 2011)

 

ランディー・ニューマン RANDY NEWMAN の SONGBOOK VOL.2

僕は1983年にランディー・ニューマンと

奥さんのロスヴィタさんに会ったことがあります。

(18年も連れ添った2人は

その2年後離婚してしまいます)

会って話している時の

ランディーの不思議な雰囲気

(機嫌がいいのか悪いのか不明瞭)が

今でも忘れられません。

DSCF7100
ランディーの音楽も

同じ分かりにくさをもっています。

大ヒットした「ショート・ピープル」にしても

小人コビト

(差別用語だけどあえて使わせてもらいます

”小さい”人々ってのもエッチだしさ)

には生きている理由がない、と言っているのか、

世間の、

小人(及び身体的欠陥をもった人々)

に対する欺瞞を歌ったものなのか、

はっきりしないからです。

もちろんランディーの真のファンは

本当の意味を知っているのですが。

この新作

ランディーの1968年から2008年までの

作品群の中から16曲ピックアップし

それをピアノ弾き語りしたものです。

もしこのアルバムが気に入ったら是非

VOLUME 1 もお聞きになってくださいね。

***

YOU TUBEのランディー、エネルギッシュですね。

60代の馬鹿力?

ドイツのフェスのTV映像ですが

ユダヤ系アメリカ人のランディーが

満員のドイツ人観客の前で

ユダヤのセンシティブな部分を歌詞に含んだ

「デキシー・フライアー」を歌っています。

この曲のピアノ前奏は

何度聞いても感動します。

YOU TUBE 2番目のヴィデオは

1968年のファーストアルバムに入っていた

名曲中の名曲

“I THINK IT’S GOING TO RAIN TODAY”

コンサートの最後に演奏するってことは

ランディー自身にとっても特別な曲なんですね。

このドイツのフェスでは

セックス絡みの曲など

本国アメリカのTVでは決して歌わないだろうと

思われる曲をバンバン披露しています。

逆にいうとドイツ人の見識の高さを

ランディーは信じているんでしょうね。

DSCF7054THE RANDY NEWMAN SONGBOOK VOL.2 (CD)

NONESUCH : 525943-2 (US 2011)

P J ハーベェイ の LET ENGLAND SHAKE

キャプテン・ビーフハート(昨年12月死去)は

P J ハーベェイの大ファンだった。

ジョン・レノンはニルソンの大ファンでした、

並みのビックリでしょ。

ビーフハートとハーベェイはプライヴェートでも

電話で長話するくらい仲が良かったが、

ハーヴェイの新作が気に入らない時は

ビーフハートは無言だったという。

でも、この新作はとても気に入っていた。

アルバムのキーワードは「英国」、

レイ・デイヴィスのように国粋主義的でも

U2のようにジャーナリスティックでもない「英国」。

ハーベェイの

センシティブでぶっきらぼうな

ヒリヒリ(RAW)した歌いっぷりが好きだ。

追記(12月6日)

英MOJO誌は年間ベストワンアルバムに

このアルバムを選びました!

DSCF7043
P J HARVEY/LET ENGLAND SHAKE(LP)

VAGRANT UNIVERSAL ISLAND : VR 652 (US 2011)

ソフィア・コッポラの SOMEWHERE サムウェア

ソフィア・コッポラの映画では

特別なことは何も起こらない。

それはこの新作でも同じ。

でもソフィア(40歳)の円熟ぶりに驚いた。

ソフィアって

人生の切なさ、くすっとする可笑しさを

詩的レベルにまで押し上げて

映画を作る監督。

ソフィア・コッポラの「SOMEWHERE」は

ベネット通り(フェリーニの甘い生活)を

サンセット・ブルーヴァードに置きかえた映画だ。

マストロヤンニがラストシーンで

「やっぱこの自堕落で

甘美なセレブ人生辞められません」

と諦念してしまうのに対して

「SOMEWHERE」の主人公は

(アメリカ人映画俳優という設定)

平原で愛車フェラーリを乗り捨て

新しい人生を生きようとする。

映画的な楽しみも実に豊か。

ベニチオ・デル・トロ等のカメオ出演、

ソフィアの

ラグジュアリー・ホテル趣味を反映した

シャトー・マーモント・ホテル(ウエスト・ハリウッド)や

ホテル・プリンチペ・ディ・サヴォイア(ミラノ)でのロケ、

などなど。

挿入歌はいつものように秀逸。

「マリー・アントワネット」のギャング・オブ・フォー

並みのサプライズはラストのタイトルバックで登場!

5月27日(金)まで仙台フォーラムで上映中。

DSCF7023
SOFIA COPPOLA/SOMEWHERE(US 2010)