CORNERSHOP PRESENT ENGLAND IS A GARDEN コーナーショップ5年ぶりの新作

だれでも
好きなバンドとは別に
「愛すべきバンド」としか
言い表せないバンドを持っている。
「いとおしいバンド」とも
言い換えられるけれど
それともちょっと違っていて
過去に何曲かヒットはあるものの
最近はビッグヒットに縁がなく
世間的には微妙な位置に留まったまま
それでも
長く健気に活動を続けている
そんなバンド。
ぼくにとって
その筆頭はキンクスで
一般的には大御所のように
思われているけれど
ビートルズやフーのような
スタジアム・バンドには
とうとう最後までなれなかった。
結局「愛すべきバンド」って
人それぞれの判官びいきバンド
ってことになのかな。

インド系イギリス人
ティジンダー・シン率いる
コーナーショップも
間違いなく
「愛すべきバンド」の一つ。
全英チャートで
いくつかヒット曲を持っている
コーナーショップだが
ワールドワイドな成功は
まだ手にしていない。
というよりその辺のところは
とうにあきらめている感もあり
いじらしい。

コーナーショップ5年ぶりの新作は
どの曲もチャーミング。
ベルベット・アンダーグラウンドの
「スウィート・ジェーン」と
T・レックスの
「ゲット・イット・オン」の
コードやギターカッティングを使い
冴えたヒット曲を作ってきた
コーナーショッだが
この新作にもその2つを使った曲が
たくさん入っている。
コーナーショップの音楽は
ポップ・ミュージックそのもので
小難しいものではない。
しかしコーナーショップの作る
盆栽的なポップ・ミュージックは
とてもオリジナルで
その魅力は一部の人にしか伝わらず
今もって「愛すべきバンド」のまま。

image CORNERSHOP PRESENT ENGLAND IS A GARDEN (2 LP SET)
AMPLE PLAY RECORDS: AMP129LP (UK 2020)